近年では喫煙者も大幅に減少傾向にありますが、そんな中でも紙巻きタバコを吸う人はまだまだ少なくありません。
そして喫煙者に関して「ヘビースモーカー」という単語をよく耳にしますが、厳密にはどんな人を指すのでしょうか?
本数の多い人なのか、そもそも基準や定義は何なのか気になりますよね。
今回はヘビースモーカーについて、どこからヘビースモーカーと呼ばれるのか?まとめてご紹介します。
日本の喫煙事情
日本では現在タバコに関する法案が進められ、喫煙者も対応を追われている状態にあります。
しかし、長年愛用してきたタバコの習慣はそう簡単に辞められるものではありません!
加熱式タバコや電子タバコが国内外からどんどん登場してきていますが、日本のタバコ事情はどうなっているのでしょうか?
日本人の平均喫煙本数
男性喫煙者は一昔前であれば多くいましたが、現在までに増税による値上げが進み、社会も煙の無い環境へと取り組みを始め出し、どんどん喫煙者が減少している現状があるのです。
男性が1日に吸う平均本数は約18.5本となっていて、1日1箱がニコチンの摂取ペースとして作られています。
男性の一般的な喫煙スタイルは一日の行動の節目で喫煙すると言われていて、起床時・食後・昼食前など一定のルーティーンで喫煙する傾向にあります。
対して女性の1日の平均喫煙本数は約14.7本と男性より少な目になっています。
女性は男性と比較すると、男性よりもペースを保って喫煙するスタイルではないようです。
喫煙者は確実に減少している
喫煙者が減少傾向にある日本ですが、最も喫煙者が多かったのは1966年で【男性】83.7%【女性】18.0%の割合だったのですが、2018年では【男性】27.8%【女性】8.7%と一気に減少しているんです。
日本では2020年のオリンピックに備え様々な整備を行っていますが、タバコに関する法律の認識が世界から見て最低ランクと言われています。
その為、タバコの値上がりは色々な事を言われてきましたが、法律に関して殆ど開催されず現在に至ってしまったという訳があるので、喫煙者にとっては急激に安息の地を奪われたという背景があるのです。
これほどのペースで法改正が行われると喫煙者の法認識も即座に対応できる訳は無く、現在でもクリアできていないルールが山ほどあります。
紙巻きタバコにこだわる理由
やはりこの厳しい社会でも未だに紙巻きタバコにこだわる人は少なくありません。
喫煙所が減少してしまったのであまり見かける機会も少なくなりましたが、実際に喫煙所で紙巻きタバコを吸っている人は案外多いんです。
加熱式タバコや電子タバコがシェアを広げているこの現代で紙巻きタバコにこだわる理由は何でしょう?
主に多かった理由は以下になります。
- 吸いごたえや満足感が他では得られない
- 長年習慣付いている
- 加熱式タバコも電子タバコも受け付けない
- 男はやっぱり紙巻きタバコ
- 紙巻きタバコの方がフレーバーが多くて美味しい
- どうせ身体に悪いなら紙巻きタバコの方がいい
「確かに…」と何だか妙に納得してしまう意見が多かったように思います。
紙巻きタバコの味というのは喫煙者にとっては満足感があり、加熱式タバコ特有のポップコーン臭などを受け付けない人も少なくありませんからね。
喫煙で寿命はどうなるのか?
過去の研究によると喫煙者の寿命は非喫煙者に比べて約10年以上も短くなります。
「そんな事は人によるだろう」と考える人もいますが、これが平均的で最も多い結果と判断しても良いでしょう。
寿命が短くならない為には少しでも早く禁煙する事が重要だと言われています。
喫煙も習慣なので、日々の積み重ねは我々の考える以上に怖いものだと考えておいた方が良いですよ!
タバコ1本吸えば寿命は14分も縮むとも言われているので、肺の生活習慣病には気を付けましょう。
ヘビースモーカーとは?
ヘビースモーカーについて、紙巻きタバコは確かに喫煙者にとっては最も満足感の高いタバコというイメージですが、ヘビースモーカーはどれくらい吸うんでしょうか?
また、ヘビースモーカーと定義されるにはどんな基準で、どんな症状が出て来るのか見ていきましょう。
ヘビースモーカーって何?
ヘビースモーカーはタバコの量が異常に多い人を指しますが、その定義や沢山吸う理由は何でしょう?
タバコの一日に吸う量は人それぞれですが、沢山吸えば費用もかかるし体調も悪くなってしまいます。
一般的には平均本数以上を吸っている人がヘビースモーカーと言われていて、チェーンスモークの習慣があると一日の本数が増える傾向にありますが、ヘビースモーカーと言われる人の中にはタバコを点けて、吸いたい時に吸えるのが良いと考える人もいるそうです。
つまり、ヘビースモーカーの中には全部をきちんと吸っている訳ではない人もいるという事になります。
ヘビースモーカーの基準とは?
ヘビースモーカーの定義は一般的には本数で判断されがちですが、具体的にはその症状にあるようです。
ヘビースモーカーと定義される症状は以下になります。
- ニコチンを1時間以上摂取していなければ手が震える(禁断症状)
- 喫煙していなければ冷静に判断できずに異常にイライラしてしまう
- 定められた場所で吸う事が習慣付いている
- 喫煙をしないとストレスが溜まる
- 喫煙をしていない状態だと体調が悪くなる
上記のような症状が起きるようです。
要するにニコチン依存に陥った状況で、喫煙しなければダメという認識こそがヘビースモーカーとなります。
ヘビースモーカーはどれくらい吸う?
1日に多くの喫煙をするヘビースモーカーは果たしてどの程度の本数を吸うのでしょうか?
一般的な喫煙者の本数は平均的に約1箱前後となっていますが、ヘビースモーカーは1日2箱以上のタバコを吸う人が多いと言われています。
1箱以上吸う人はヘビーとは定義されず、通常は1本喫煙してからニコチンが切れるのは約1時間となるので、30分に1本吸っている人はヘビースモーカーという訳です。
それほど吸っていれば費用も通常の人の倍となるので、結構な負担になりますね。
普段仕事中で喫煙できる仕事も限られてくるので、職業にもよる可能性は多いにありますが、1日2箱を吸っている場合は1本5分の計算で約3時間半を喫煙に使っているという結果になります。
ヘビースモーカーは肥満者が多い
実はヘビースモーカーの中には肥満者とされる人が多いんです。
それはなぜでしょう?
食べる量も多ければ喫煙する本数も多いという事なのでしょうか。
本数と肥満の割合を見ていきましょう。
1日当たりの喫煙本数と肥満者の割合
【男性】40本以上:17.2%
【男性】20本未満:10.0%
【女性】30本以上:42.4%
【女性】20本未満:15.2%
一般的にはタバコを辞めると太ると言われていますが、ニコチンを摂取して太るのでしょうか?
その理由としてはヘビースモーカーの多くは飲酒の習慣があると言われています。
やはりヘビースモーカーは健康を省みず思う存分楽しむ人が多いという結果です。
タバコの量には気を付けよう
タバコの量は日々習慣的に喫煙をしていれば本数なんて数えていない人が多いのではないでしょうか。
少しでも自分自身の健康や周囲の事を気遣う事も今の時代では必要不可欠と言えます。
タバコの喫煙量にはくれぐれも気を付けて無理のないように喫煙を楽しみましょう。
少量でもニコチン依存には注意
人によっては1箱未満であってもニコチン依存に陥る人もいるようです。
体質やタバコの成分、吸い方など原因は色々ありますが、自分自身の体調に合わせた無理の無い喫煙を心がけましょう!
紙巻きタバコの効果は想像以上に強く、生活習慣から始まり気付けば依存しているという状況が大半です。
やはり何でも最初が一番美味しく味わう事ができるという事なんでしょう。
ヘビースモーカーでも禁煙できる
ヘビースモーカーの中には「禁煙したい」と考える人も一定数いるというのです!
非喫煙者にとっては疑問が多いこの状況ですが、おそらく元喫煙者には十分理解できる事でしょう。
喫煙は習慣であって本数を減らそうと思っていても気が付いたら吸っているなんて事はザラなんですよね。
しかし、実際にヘビースモーカーでも上手に禁煙を成功させた人も多く、辞められるか不安になる人もいるのですが、何も不安を感じる必要は無く、むしろその不安という考えがニコチン依存の生み出している思考だと言われています。
これからどんどん法的に喫煙者にとって肩身の狭い社会となっていくので、体調や費用面、周囲への配慮を考えると少しずつ喫煙本数を減らしていくべきなのかもしれません。
ヘビースモーカーの定義や基準って何?何本だと多いの?まとめ
- ヘビースモーカーは1日2箱以上
- ニコチンが切れるのは約1時間
- ヘビースモーカーの定義は症状にある
- 生活習慣がヘビースモーカーを生み出している
ヘビースモーカーの基準や定義についてご紹介しました。
ヘビースモーカーの基準は一般的には本数、そして定義される基準などそこには喫煙者本人が無意識に行っている長年の習慣にありました。
タバコは近年は値上がりを見せ、決して安いとは言えませんが、喫煙を楽しむ事がダメという訳ではないので、少しでも皆が快適に生活できるよう心掛ける意識が必要となります。
本数が増えている人は少しでもその意識を持って、吸い過ぎないように気を付けましょう。