禁煙にチャレンジしようとしている人には、タバコを辞めて身体の変化が訪れることを心配している人もいるでしょう。
例えば太ることの心配、ストレスなど禁断症状との闘いも不安材料ですね。
一方でタバコを辞めたら、肌が綺麗になったり体力が増したりなど、嬉しい身体の変化も期待できます。
そこでこの記事では、タバコを辞めて身体の変化がどのように起こっていくのか?時系列的に詳しく解説していきます。
たばこを辞めたら期待できる健康症状
タバコを辞めたら喫煙習慣によって高まっていた健康障害のリスクが一気に軽減していきます。
例えば、肺がんへのリスクは一番有名ですが、それ以外にも以下の症状へのリスクが高まることも警鐘されています。
- 心筋梗塞
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
- 咽頭がん
- 口腔癌
- 食道がん
つまり、タバコを吸うのを辞めることによって、これらの健康へのリスクを減らせるというわけなんです。
健康症状を大きく左右するタバコの有害物質
タバコに含まれている有害物質の三本柱が、タール、ニコチン、一酸化炭素です。(有害物質を細分化していくと300種類にも及びます!)
これらの有害物質が身体のあらゆる臓器に影響を与えて、正常な働きを低下させてしまうのです。
内科の先生が「タバコは百害あって一利なし」と言うのはそのため。
しかしヘビースモーカーだった人でも、10年禁煙を続けたら体内に滞留していた有害物質が綺麗になくなるという情報もあります。
すぐに結果が見えなくても、10年後の健康を視野に入れて禁煙の第一歩にすることがとても大切なんです。
このように時間の経過とともに蝕んでいた健康を回復させる効果と、タバコを辞めたら血圧が下がるので、高血圧や糖尿病で闘病している人にとっても症状が回復する良いきっかけになります。
禁煙開始から経過とともに起こる身体への変化
タバコを辞めたら一番やりがいがあることは、「タバコを辞めて身体の変化」を時間の経過とともにはっきりと体感できることです。
これは停滞やリバウンドを繰り返すダイエットや、それ以外の健康への取り組みの中でも、最も顕著でやりがいのある身体の変化と言えます。
そこでこの章では、タバコを辞めたらどのような身体の変化が起こっていくか?順番に見ていきましょう。
タバコを辞めてから3時間後の変化
人は何かを続ける時に、3の倍数で良い身体の変化も悪い身体の変化も起こって行きます。
まず禁煙して3時間後では、まだ良い身体の変化は訪れません。
その代わり「吸いたい!」という猛烈なストレスが押し寄せてきます。
しかし「吸いたい」という感情と冷静に1分間向き合うことで、魔の3時間後を乗り越えることができます。
タバコを辞めてから3日後の変化
吸いたいストレスと上手に向き合いながら3日が経過すると、少しずつ身体の変化を感じ始めます。
それまで無意識にしていた空咳の回数が減り、痰が絡まることも少なくなります。
一方で気を紛らわせるために食べる量が増えることがあり、太ることを気にし出し始めるのもこの時期です。
タバコを辞めてから3週間後の変化
3週間が経過する頃には、もっと身体の変化をはっきりと実感してきます。
・息切れすることが少なくなり、身体を動かす仕事の人は特に体力の向上を実感します
・口臭がぐんと減ります
・夜ぐっすりと眠れるようになり、目覚めがスッキリとします
・女性は特に肌艶が変わり、化粧のりが良くなります
・血圧が下がり、持病がある人の症状が安定します
このようにメキメキと良い兆候が見られ始めるのも、3週間を経過した頃です。
さらに、食べる量が増え実際に体重の増加を実感するのもこの頃から。
タバコを辞めてから3ヶ月後の変化
3ヶ月吸わない状態が続けば、80%以上禁煙は成功したと言えます。
この頃にはもっと大きな身体の変化を感じることができます。
・タバコを吸いたい禁断症状がほとんどなくなります
・見た目にも肌の状態が明らかに良くなり、毛髪にもツヤが出てきます
・男性の場合、薄毛の進捗が軽減されます
・持病の症状や数値が健康な状態に近づいていきます
以上のように、病院に行っての診療や検査などの結果として、客観的な変化が出てくるのが3ヶ月経った頃です。
この頃になると太ることを気にしていた人も、食のコントロールができるようになり始め、元の体重に戻り始める時期でもあります。
タバコを辞めてから3年後の変化
3年も経てばすっかり禁煙に成功と思いがちですが、ここが魔の数字「3」の気をつけなくてはいけないポイント。
せっかく板についたと思っていた禁煙も、ふとしたことがきっかけで再び手を出してしまいがちなのが3年後なのです。
ここを乗り越えれば、ほぼ禁煙に成功したといっても良いでしょう。
3年間タバコを辞めたら、身体の中から喫煙していた履歴が無くなっていきます。
よほどのヘビースモーカーではない限り、禁煙をして3年後には健康な状態を取り戻すことができ、女性であれば安心して妊娠出産をすることができるでしょう。
タバコを辞めたら日常的に感じる身体の変化
この章では、タバコを辞めたらもっと日常で感じることができる身体の変化について紹介していきます。
タバコを辞めて起こる肌の変化
特に女性が一番感じやすいのが、禁煙したことによる肌の変化です。
それまで使用していたどんな美容液よりも、訪れる肌の変化には驚くことでしょう。
これはタバコに含まれる成分が、女性ホルモンの分泌や皮膚の血流に大きな影響を及ぼすためです。
したがって禁煙してからの期間が長くなればなるほど、肌に潤いが戻り、肌のターンオーバーの働きが活発になっていきます。
さらに肌質が変わることで、化粧のノリが良くなったり、それまで行なっていた肌メンテナンスから解放されてお金の余裕も出てきますよ。
手を加えすぎないことで肌本来の再生力も増していくので、肌にとってはプラスのスパイラルが大きいです。
タバコを辞めて起こる太ることの変化
男女ともに禁煙で心配することが太ることでしょう。
確かに、タバコを辞めたら口寂しさから間食や食事の量が増えることはあります。
タバコの代わりに飴を舐める機会が増えることも太る要因です。
また、タバコを辞めると味覚を感じる舌の機能が戻ってくるので、以前よりも食べ物が美味しく感じるようになります。(これもまた太る要素になりますね。)
しかし太ることを気にするのは、禁煙を始めて最初の3ヶ月ぐらいまでがピークで、1年も経過すれば自然と本来の正常な食欲に戻っていきます。
実際に体重の変化があったとしても、3年後には元の体重に戻っている人が多いので、必要以上に太ることを気にすることはありません。
さらに太ることが一概にマイナスではないこともあります。
それまでタバコを吸うことで不健康に痩せていた人にとっては、禁煙後に理想体重をを取り戻すことができて、見た目的にも魅力が増す人が多いです。
タバコを辞めたら太ったり肌に起こる身体の変化まとめ
- 禁煙をした時の身体への良い影響は、停滞することなく右肩上がりで辞めた期間に比例する
- 禁煙をすると大きな病気へのリスクが減り、日常生活では体力の向上・体臭の軽減・肌質改善などの目に見えた変化が表れやすい
- 禁煙後のストレスや太ることへの不安は、時間の経過とともに解消されていくので必要以上に心配することはない
タバコを辞めたら起こる身体の変化について、目次ごとに紹介してきました。
また禁煙することで起こる体の変化は自分だけの問題にとどまりません。
受動喫煙のリスクが減り、近くにいる人たちの健康も取り戻すことができます。
これから禁煙を考える人は、ぜひ自分のためはもちろん、周りの大切な人のことも考えながら実行に移してみてください!