コンビニなどでタバコをカートン買いした際に貰えていたサービスライターが禁止になり、なぜおまけしてもらえなくなったのかが知りたい方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、おまけのサービスライターはたばこ事業法で禁止されており、違反するとお店にペナルティが科されるため基本的には貰えないようになっています。
この記事では、タバコのおまけで貰えていたサービスライターが禁止になった理由と、禁止に関するユーザーの声や解決策をご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
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タバコのおまけでサービスライターが禁止になった背景
サービスライターはタバコユーザーと販売店との間に根付いていた文化ですが、突然貰えなくなったことで困惑している方も少なくありません。
いつのまにかサービスライターの提供が無くなったことで、いつから禁止になったのか、どこでタバコを買っても貰えないのかが気になった方も多いはずです。
まずは、タバコのおまけだったサービスライターが禁止になった背景や、販売店がサービスライターを提供すると科されるペナルティといった基本情報から確認していきましょう。
サービスライターとは
サービスライターとは、コンビニやタバコ専門店などでタバコをカートン買いした際に「おまけ」で提供されていたライターを指します。
一般的にはプラスチック製の使い捨てライターを提供することが多く、タバコユーザーにとって便利な「付加価値」として長年親しまれていた文化でもあります。
実質的に使い捨てライター分の代金が割引されていたため、サービスライターの提供禁止に嘆くタバコユーザーの声も少なくありません。
サービスライターの提供禁止はいつから始まったのか？
サービスライターの提供禁止は段階的に実施されており、2016年にはタバコにクーポンなどのおまけを付けることが禁止されていました。
2024年の8月ごろから、財務省から各タバコ販売店へ「サービスライターなどのおまけを提供してはならない」旨が通達され、事実上の全面禁止につながっています。
サービスライターの禁止には、後ほどご紹介する国際的なタバコ規制の取り組みや、改正健康増進法のスタートといった社会的背景が反映されているものと考えられるでしょう。
どこでタバコを買ってもサービスライターは貰えないのか？
タバコを販売する全ての販売店でサービスライターの提供は原則禁止となっており、全国一律のルールとして徹底されています。
コンビニやスーパーだけでなくタバコ専門店も例外ではないため、残念ながらどこでタバコをカートン買いしてもサービスライターを貰うことはできないでしょう。
大手コンビニよりも個人のタバコ専門店の方がおまけをしてもらいやすい傾向にありましたが、後述するペナルティもあるため基本的には期待し過ぎないことをおすすめします。
サービスライターを提供した場合に販売店へ課されるペナルティ
タバコの販売店がサービスライターを提供した場合、法令違反として厳しいペナルティを科されることになります。
たばこ事業法は認可された価格以外での販売を禁止しているため、サービスライターの提供は違法行為となり、30万円以下の罰金が科される可能性があります。
また、場合によっては行政指導や営業停止といった処分が下されるケースもあるため、このようなリスクを背負ってまでサービスライターを提供する販売店は少ないでしょう。
おまけのサービスライターが禁止された主な理由
タバコをカートン買いした際のサービスライターが禁止された背景に続いて、おまけ自体が禁止された具体的な理由をチェックしていきましょう。
サービスライターの提供はたばこ事業法の法令違反に該当するほか、プラスチックの削減や若年層の喫煙防止といった、さまざまな視点から禁止が促進されています。
ここからは、おまけのサービスライターが禁止された3つの理由を解説していくので、貰えなくなったことに納得できていない方もぜひ目を通してみてください。
①おまけのサービスライターが実質的な「値引き」になるから
これまでにおまけとして提供されていたサービスライターは、タバコを購入する際に実質的な「値引きを行った」と見なされる可能性があります。
たばこ事業法では認可された定価以外での販売が禁止されており、サービスライターをおまけすることは、付加価値を提供して「ライターの代金分を値引きした」と解釈されます。
タバコ販売に関するルールを明確化するため、法令違反となるサービスライターの提供を禁止している点が、おまけで貰えなくなった最大の理由と言えるでしょう。
②プラスチック削減・環境への配慮
サービスライターとして提供される使い捨てライターはプラスチック製品のひとつであり、環境への配慮から禁止が促進されている面もあります。
近年は使い捨てプラスチックの削減が世界的な課題となっており、日本でもさまざまな企業が環境問題への取り組みを強化している状況です。
使い捨てライターが適切に処分されず、ポイ捨てされることも環境汚染の一因となるため、持続可能な社会を目指す政策の一環として導入されています。
③未成年や若年層の喫煙を抑止する目的
未成年や若年層が紙巻きタバコに手を出すきっかけを減らす取り組みであることも、サービスライターが禁止された理由のひとつです。
無料でライターをおまけする行為は、タバコ購入のハードルを下げる可能性があり、若年層が喫煙を始めるきっかけになることが懸念されていました。
サービスライターの存在が喫煙を手軽にするイメージを助長しかねないため、タバコの販売だけでなく関連アイテムの提供を禁止して、若年層の喫煙を防ぐ目的があります。
サービスライター禁止に関するユーザー・販売者の声
タバコのサービスライターが禁止された現状を「自分以外の人はどう思っているのか」と気になった方も多いのではないでしょうか。
ライターをおまけしてもらえないことに対するユーザーの意見には賛否両論あり、販売店側からもさまざまな声が上がっていることが分かりました。
続いては、サービスライターの禁止に関するユーザー・販売店の声を、実際の口コミを引用しながらご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
サービスライター禁止に対するユーザーの声
コンビニで紙タバコカートンで買ってきたんだけど、今までライターサービスでくれてたのに、なぜかボールペンに変わってた！
— エビ (@ebipachinkas) October 21, 2024
意味わからん！ライターに戻せよ！ pic.twitter.com/3qzV4nkoKP
タバコのサービスライターが禁止された件について、ユーザーからは「納得できない」「おまけを付けてほしい」といった不満の声が数多く上がっています。
これまでライターを貰えることが当たり前だった方にとって、タバコの値上げも重なり、少し損をしたような気持ちになってしまうのかもしれません。
コンビニにタバコ買いに行ったら愛想のいいおばちゃんが
— 政兄 (@masanii0723) December 1, 2024
何も言わずスっとライター入れてくれて
目でサービスね見たいな感じで入れてくれた
プチ幸せなんだが
そういやライターも買いに来たんだったと思い出して更に嬉しかった
また、ごく一部のコンビニでは「ライターをおまけしてくれた」「携帯灰皿をくれた」という意見もあり、完全にサービスライターの文化が消えたわけではない様子もうかがえました。
サービスライター禁止に対する販売店側の意見
最近のクレームはクレームじゃないクレームが多すぎる。
— セブンてんちょー (@711tentyou) January 6, 2022
『タバコをカートンで買ったけどサービスライターをもらえなかった』『細かいものを無料のビニール袋に入れてくれなかった』など、なぜサービスをお客さんが求めるの？そんな人にはサービスを受ける資格はありません！
今日来た汚👴タバコをカートンで買って会計した後、ライター(サービスライター)をくれと言ったので今は法律であげてないと伝えると前はくれただの他の店はくれただのその為にタバコを買っただの文句言ってた😑
— ひろ🥠 (@aa19190203) October 9, 2024
ライターぐらい買えよ！
#汚客様報告会
タバコを販売するお店やスタッフ側の意見としては、サービスライターを提供できなくなったことで「お客さんからのクレームが増えた」といった声が投稿されています。
特に、長年サービスライターの文化に親しんできた高齢ユーザーからの反発が大きく、提供できない理由を説明しても納得してもらえないケースが多い様子です。
「ライターくらい自分で買って欲しい」といったスタッフの意見もあり、サービスライターの禁止がタバコユーザー全体に浸透するまで解消されない可能性もあるでしょう。
海外でもサービスライターの提供は規制されている？
日本のタバコ販売店でサービスライターが禁止された理由などを解説しましたが、海外でも同様の規制が実施されているのかが気になるところです。
結論から言うと、日本以外でもタバコの広告やおまけの提供を厳しく制限している国は多く、世界的に健康促進に向けた取り組みが推進されていることが分かりました。
続いては、海外におけるタバコ販売やサービスライターの提供規制に関する現状をお伝えしていくので、ぜひ参考にしてみてください。
海外でもサービスライターなどのおまけは規制されている
WHO(世界保健機関)が推進する「たばこ規制枠組み条約(FCTC)」に基づき、海外でもサービスライターなどのおまけを規制している国が数多く存在します。
例えば、アメリカの一部の州ではタバコに関連するグッズの無料提供が禁止されているほか、オーストリアでは魅力的なパッケージデザインや販促活動が厳しく取り締まられています。
各国で規制内容に差はありますが、日本におけるサービスライター禁止のように、タバコにおまけを付けるなどして魅力的に見せる行為は世界的にも厳しくなっていると言えるでしょう。
サービスライターの禁止問題の解決策・代替案
タバコのサービスライターが貰えなくなったことで、何らかの解決策や代替案がないものかと頭を悩ませているユーザーも多いでしょう。
サービスライターの件をきっかけに、長く愛用できるライターを探してみたり、ライターを使わずに喫煙できる加熱式タバコや電子タバコへの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、サービスライターの禁止問題に関する解決策・代替案を3つご紹介していくので、喫煙スタイルを見直すきっかけとしてぜひ参考にしてみてください。
①ライターを自分で購入する
サービスライターの提供が禁止された後の代替案として、自分用にお気に入りのライターを購入する方法が考えられます。
例えば「ジッポ」などのオイルライターは、インテリアやコレクションアイテムとしても楽しめるため、より充実した喫煙習慣につながるでしょう。
サービスライターが貰える前提でタバコを買うと、必要な時に火が使えなくなる可能性もあるため、紙巻きタバコユーザーにとって実用的な解決策と言えます。
②使い捨てライター以外の点火アイテムを活用する
紙巻きタバコを吸う際には、ライター以外の点火アイテムを活用する方法があります。
例えば、使い捨てマッチなどは安い値段で購入できるだけでなく、ライターよりも燃焼温度が低いため、タバコ葉の味や香りをキープしやすいといったメリットもあります。
また、USBで充電して使う「電熱式ライター」は火を使わず電流で着火でき、繰り返し使える上に安全なので使い捨てライターの乗り換え先としてもおすすめです。
③ライターを使わない加熱式タバコや電子タバコへの乗り換え
ライターを使わずに喫煙できる加熱式タバコや、タールやニコチンを含まない電子タバコへの乗り換えを検討するという選択肢もあります。
アイコス・グロー・プルームといった加熱式タバコであればライターを必要としないため、サービスライターが貰えなくても問題なく喫煙を楽しめるでしょう。
また、同じく火を使わない電子タバコは依存性や発がん性といった健康リスクが低いため、紙巻きタバコの代わりに使うと喫煙本数を減らしたり禁煙を目指す際にも役立ちます。
タバコのサービスライターが禁止された理由まとめ
この記事では、タバコをカートン買いした際におまけされるサービスライターが禁止された背景と、禁止に関するユーザーの声や解決策・代替案をまとめてご紹介しました。
日本では「たばこ事業法」の関係から、実質的な値引きにあたるサービスライターの提供が禁止されており、世界的にもタバコ関連のグッズやおまけの提供は厳しく取り締まられています。
今後は基本的にタバコのサービスライターは貰えないので、今回の件をきっかけに、新しいライターの購入や加熱式タバコ・電子タバコへの乗り換えなども検討してみてはいかがでしょうか。
