タバコ葉本来の豊かな甘味や旨味を楽しむ事が出来るパイプタバコですが、ニコチンやタール等の影響により身体への危険性があるか気になる方が多い事でしょう。
この記事では、パイプタバコは健康被害があって危険なのか徹底解説!癌や死亡リスク・他のタバコとの有害性の違いについてもご紹介します。
結論から申し上げると、パイプタバコは癌のリスクがあるため死亡リスクを高める事が分かりました。
パイプタバコは健康被害があって危険なのか解説
早速ですが、パイプタバコには健康被害があって危険なのか解説していきます!
パイプタバコの危険性やその他タバコとの有害性の違いを詳しく知りたい方は、是非最後までご覧下さい。
本記事冒頭でもご紹介しているように、パイプタバコにはニコチンやタール等の有害物質が含まれているため健康被害があります。
パイプタバコを喫煙することで健康被害はある
パイプタバコはタバコ葉を使用しているので、ニコチンやタール等の有害物質が発生し健康被害が出てしまいます。
また、パイプタバコは本体にフィルターが付いていない為、吸い込む煙の有害性が非常に高く危険です。
しかし、パイプタバコは紙巻きタバコと比べて健康被害が少なく危険性は低いと言われており、その理由は以下の2点となっています。
パイプタバコが紙巻きタバコと比べて健康被害が少ない理由①:喫煙頻度が少ないから
パイプタバコはその他のタバコと異なり、準備から喫煙まで時間や手間がかなりかかります。
紙巻きタバコと違いライターで火を付けて吸えませんし、タバコ葉や様々な道具も必要です。
喫煙所要時間は30分から40分と長く、1回の喫煙でじっくり味わうので頻繫に吸わない方が多いようです。
パイプタバコが紙巻きタバコと比べて健康被害が少ない理由①:口腔喫煙で楽しむ喫煙具だから
一般的にパイプタバコは口腔喫煙が基本なので、タバコで健康被害をもたらすニコチンやタール等の有害物質を体内に取り入れる量が少なくなります。
口腔喫煙は煙を肺まで入れないので、肺喫煙している方より病気や癌リスクの危険性が低い事が分かっています。
中にはパイプタバコを肺喫煙で楽しむ人もいますが、そのような場合は当然健康被害が大きくなることを覚えておくと良いでしょう。
パイプタバコの喫煙でかかりやすくなる病気一覧
パイプタバコは紙巻きタバコと比較して、健康被害が少なく危険性が低いと言っても「タバコ」であることに変わりはありません。
以下にパイプタバコを喫煙する事で、かかりやすくなる病気を一覧にまとめました。
パイプタバコを喫煙する事でかかりやすくなる病気一覧 | |
---|---|
肺癌 | 口腔癌 |
喉頭癌 | 中咽頭癌 |
下咽頭癌 | 膵臓癌 |
食道癌 | 膀胱癌 |
胃癌 | 歯周病 |
虫歯 | 脳卒中 |
心臓疾患 | 糖尿病 |
慢性閉塞性肺疾患(COPD) | 肺炎・気管支炎 |
喘息 | 呼吸機能低下 |
パイプタバコの健康被害による死亡リスク
前述した通り、パイプタバコを吸うことで様々な病気にかかる危険性がある事を理解していただけたでしょうか。
米国癌学会は、パイプタバコは非喫煙者と比べ肺癌で死亡する危険性が5倍高くなり、咽頭癌で死亡する危険性は約4倍高くなると報告しています。
パイプタバコ愛好者は食道癌・大腸癌・前立腺癌などのほか、心臓疾患や脳卒中によって死亡する危険性も高いとされています。
パイプタバコと他のタバコの癌リスク・危険性を徹底比較
ここまで、パイプタバコの健康被害やかかりやすくなる病気・死亡リスクについて解説してきました。
では次に、喫煙者の方にとっては気になる方が多い癌リスクについてパイプタバコとその他タバコを比較しながら解説していきます。
癌リスクを気にされる方は、ニコチン・タール等の有害性・発がん性物質が発生しないタバコに乗り換えるか禁煙する事も検討してみて下さいね。
パイプタバコと紙巻きタバコの癌リスク・危険性の違い
紙巻きタバコはパイプタバコと違い、手軽に吸えて喫煙本数も多くなるので癌リスクは非常に高くなります。
肺癌リスクはパイプタバコとあまり変わりませんが、咽頭癌リスクに関してはパイプタバコと比べ約8倍高くなる事が分かっています。
癌リスクは紙巻きタバコのニコチン・タール量や吸う本数に左右されるので、その点を十分に理解しておく事が大切です。
パイプタバコと電子タバコの癌リスク・危険性の違い
日本製の電子タバコにはニコチン・タール等の有害性・発がん性物質は含まれていませんので、癌リスクはありません。
ただし、海外製の電子タバコやリキッド等にはニコチンが含まれているケースもあるので気にされる方は十分に注意してください。
また、電子タバコを吸っている方は紙巻きタバコや加熱式タバコを喫煙するリスクが2倍以上になるデータもあるので、将来的に見ると癌リスクがあると言えるかもしれません。
パイプタバコと加熱式タバコの癌リスク・危険性の違い
加熱式タバコは、タバコ葉を燃焼させるのではなく「加熱」して喫煙するので有害性・発がん性物質であるタールの発生を軽減しています。
紙巻きタバコと比べると成分はかなり抑えられていますが、それでも有害性・発がん性物質は発生するので癌リスクが無いとは断言できません。
加熱式タバコも紙巻きタバコと同様に種類によって成分が異なります。
そんな加熱式タバコの害に関して詳しく知りたい方は、是非下記の記事もご覧下さい。
パイプタバコと水タバコの癌リスクの違い
水タバコの成分は、タバコの煙が半分・シロップの煙が半分という構成です。そんな水タバコの成分には、ニコチン・タールがほとんど含まれていません。
ただ、アメリカの研究機関では水タバコ1回は100本分のタバコと同等であると発表されています。
水タバコは長時間楽しむものですし、使用目安として紙巻きタバコと同程度の癌リスクがあると考えておいてもいいかもしれません。
パイプタバコと他のタバコの特徴や癌リスク・危険性の比較まとめ
各タバコの癌リスクや危険性についてご紹介してきましたが、やはり1番癌リスクが高く危険性があるのは紙巻きタバコでしたね。
全てのタバコに共通して言えることですが、タバコ葉を使っている以上は健康被害が出る危険性が無いとは言えません。
喫煙を楽しいものにするためにも、用法容量を守って喫煙ライフを送っていきましょう!
パイプタバコの健康被害を最小限にする吸い方
それでは、パイプタバコの健康被害を最小限にする吸い方を3ステップでご紹介していきます!
「パイプタバコの正しい吸い方が分からない」という方は、これからご説明していく方法で練習していけばパイプタバコを正しく吸えるようになります。
パイプタバコの健康被害を最小限にする吸い方①:葉を詰める
パイプタバコに使用する葉は種類が多いので最初は迷うかもしれませんが、様々な味を試して自分に合ったものを探していきます。
初心者の方は、葉をボウルに詰める際に沢山入れないようにしましょう。葉を入れる量が多ければ多いほど、煙を吸うときに負担がかかります。先ずはボウルの70%を目安に入れてみましょう。
タバコ葉は揉み解して3回に分けて入れていきます。下記の3つのポイントを参考にしてみて下さい。
- 自分に合いそうなタバコの刻葉を準備する。
- 3回に分けて、タバコの刻葉を入れる(ゆるめ→普通→硬め)
- タバコ葉を指で押してみて、タバコ葉が跳ね返ってきたらOK。
パイプタバコの健康被害を最小限にする吸い方②:火をつける
パイプタバコの正しい火のつけ方ですが、刻葉にライターでは火をつける事が出来ないのでマッチを用意して下さい。
パイプタバコに火をつける時は手に対してパイプタバコを水平に持ち、パイプタバコを吸いながらタバコ葉の表面を満遍なく燃やします。
2から3服するとタバコ葉が燃えて盛り上がってくるので、タンパーで火とタバコ葉を軽く押さえて表面を平らにしましょう。
火が消えて炭のようになったタバコ葉の表面にもう1度しっかりと火をつけます。タバコ葉の表面に火がつき落ち着いたら火をつける工程は終わりです。
- 臭い移りがしにくいマッチで火をつけるのがおすすめ!
- 勢いよく、タバコの中身にも火を通すイメージで吸うと上手く出来ます。
- 軽く吸って息を吐いて煙が出れば成功!
パイプタバコの健康被害を最小限にする吸い方③:煙をくゆらす
最後に、パイプタバコで正しく煙をくゆらす方法を初心者の方でも簡単に分かるように解説していきます!
パイプタバコは普段呼吸するように、ゆったりと優しく吸ってから吐くを繰り返して下さい。
吸った煙は口から吐き出すのではなく、マウスピースからマウスピースへと煙を吐き戻します。
パイプタバコは助燃剤が入っていないので、空気の流れが止まってしまうと火種が消えてしまいます。吸っていない時もパイプタバコに吹く事を忘れずに行いましょう。
- 火が消えそうになっても焦らず強く息を吸い込まないよう気を付けて下さい。
- 5回に1回位のペースで、タンパーでタバコ葉を押さえて煙の流入量を一定に保って下さい。
- パイプタバコが熱くなりすぎたらスモーキングを辞めて放熱します。
パイプタバコは吸い方を知っていても、実際に吸えるようになる為には回数をこなさないといけません。自分に合うパイプや銘柄を探しながら上達していきましょう!
パイプタバコの害や危険性は?健康被害や癌・死亡リスクまとめ
- パイプタバコは他のタバコと比較して健康被害は少ないと言える
- 癌や死亡リスクを気にするなら電子タバコに変更するか禁煙をしてみる
- パイプタバコは正しく吸う事で癌や死亡リスクを最小限にする事が出来る
いかがでしたか?今回は「パイプタバコは健康被害があって危険?癌や死亡リスクについて解説」というテーマで記事をご紹介しました。
パイプタバコは本来の楽しみ方で喫煙する事が出来れば、非常に魅力的なタバコであることに違いありません。
正しい吸い方や吸いすぎに気を付けて、充実したパイプタバコライフを楽しみましょう!