煙管(キセル)を吸い始めたけど持ち方が分からない、どの持ち方がいいの?と戸惑う方もいるのではないでしょうか?
江戸時代では身分によって煙管の持ち方が決まっていましたが、現在は持ち方は決まっておらず好きなように喫煙し、好きな持ち方で楽しむようです。
この記事では、男性の身分別の煙管(キセル)の持ち方や花魁・遊女など男女の持ち方についてご紹介するので、是非煙管の持ち方で戸惑っている方は参考にしてください。
身分別の煙管(キセル)の持ち方をご紹介!
早速ですが、まずは江戸時代の男性の煙管(キセル)の持ち方を身分別にご紹介していきます!
江戸時代では身分によって煙管の持ち方が異なり、煙管の持ち方で身分が一目で判別できるような時代でした。
身分別の煙管の持ち方は4種類。煙管の持ち方が分からない方は、是非最後までご覧ください。
江戸時代:煙管の持ち方①武士
身分別の煙管(キセル)の持ち方①武士の持ち方は、羅宇を下から親指と中指で挟んで人差し指で雁首を支えるようなイメージで持ちます。
節の持ち方は見た目こそスタイリッシュで男性らしい印象ですが、少しバランスが取りづらく持ちにくいという方も…
持ちやすさは人それぞれ異なると思うので、一度試してみてくださいね。
江戸時代:煙管の持ち方②町人
身分別の煙管(キセル)の持ち方②町人の持ち方は、筆を持つように煙管を持つだけと非常に簡単です。
しかし、町人の持ち方はかなり吸いにくいので、少し傾けて喫煙すると少し吸いやすくなります。
傾けると火皿からタバコ葉が落ちてしまう可能性があるので、火皿に入れたタバコ葉が持ちないよう注意が必要です。
江戸時代:煙管の持ち方③農民
身分別の煙管(キセル)の持ち方③農民の持ち方は、武士の持ち方のまま持つ位置を雁首に変え、火皿に人差し指を添えるイメージです。
身分別の煙管の持ち方の中でも農民の持ち方はかなり難しく、火傷して煙管を楽しむどころではありません。
雁首は燃焼部分に近くかなり熱いので、この持ち方をする方は今の時代にはいないでしょう。
江戸時代:煙管の持ち方④博徒
身分別の煙管(キセル)の持ち方④博徒の持ち方は、町人よりも持つ位置が吸い口に近いですが、持ち方としてはほとんど同じです。
この持ち方をすると火皿側が少し重く感じるので、煙管初心者にはあまり向かない持ち方かもしれませんね。
慣れたら安定すた持ち方ができるとは思いますが、慣れるまでは少し難しそうです。
花魁や遊女の煙管(キセル)の持ち方をご紹介!
ここまで、江戸時代の煙管(キセル)の持ち方を身分別に分けてご紹介しました。
江戸時代では男性・女性どちらも喫煙している方がかなり多かったようで、特に花魁や遊女は客引きをしながら煙管を楽しんでいたと言われています。
続いては、そんな花魁や遊女の煙管の持ち方についてご紹介していきます!
江戸時代:花魁や遊女の煙管の持ち方
花魁や遊女の煙管(キセル)の持ち方は下から支えるように持っている事が多く、調査したところ羅宇を人差し指で支えて下から持つという持ち方でした。
男性は持ち方によって身分が分かりますが、花魁や遊女の場合は持ち方ではなく煙管の羅宇の長さで身分の高さが分かるようになっていたようです。
江戸時代では男性・女性どちらも身分が一目で分かるように喫煙にもあらゆる決まりがあったのですね。
吸いつけタバコについて
花魁や遊女は見世に出て喫煙しながら客引きをしていたイメージが強い方が多いのではないでしょうか?
実際に、花魁や遊女たちは一口吸って口紅が付いた煙管を男性に向けて、男性が吸ったら遊ぶという客引き方法だったようです。
しかし、この吸いつけタバコは誰でも良いわけではなく、花魁や遊女が気に入った男性にのみ差し出していたようで、カッコイイ男性が通ればたくさんの遊女たちが吸いつけタバコを差し出したと言われています。
声をかける際に煙管の長さが長ければ長いほど客引きには有利ですし、長い煙管を見せる事で花魁や遊女のランクを男性が一目で判断し遊ぶか遊ばないかを決めていたんです。
花魁や遊女の煙管が長い理由
煙管の長さは20cm~40cmほどの物が多いですが、江戸時代では50cmや1mの煙管を使用していたとも言われています。
花魁や遊女が使用する煙管が長いのには理由があり、一つ目は衣装を汚さないためです。
二つ目は煙管を男性の袖に引っかけてく客引きをするためとも言われており、身分が高くなれば客引きも有利に行えるという事だったのでしょう。
煙管(キセル)は持ちやすい持ち方で自由に楽しむもの
ここまでは、花魁や遊女の煙管(キセル)の持ち方や煙管が長い理由などについて詳しくご紹介しました。
最近では、煙管は持ちやすい持ち方や喫煙方法で楽しむものとされています。つまり、煙管に正しい持ち方はありません。
最後は、そんな現代の煙管の持ち方についてご紹介します。
煙管の持ち方は自己流でOK!
江戸時代の煙管の持ち方が正しくないわけではありませんが、正直持ちにくかったり吸いにくいと感じる持ち方が多いです。
なので、江戸時代に実際にしていた持ち方からアレンジして、自分なりの持ちやすい煙管の持ち方を探してみてください!
身分別の煙管の持ち方の中では武士の持ち方が一番持ちやすいので、煙管初心者は武士の持ち方をアレンジする事をおすすめします。
おすすめの煙管の持ち方
江戸時代にあった煙管の持ち方ではないですが、煙管初心者には煙管を人差し指と中指の間に挟み親指を羅宇に添えるという持ち方がおすすめです!
バランスがかなり安定しているので、煙管の持ち方に慣れていなくてもリラックスして喫煙を楽しむ事ができます。
個人的に煙管は下から持つと吸いやすいですし、持ちやすいので非常におすすめです。
煙管(キセル)の持ち方で身分が分かる!花魁や男女の持ち方まとめ
- 江戸時代では煙管の持ち方で身分が分かる
- 花魁や遊女は羅宇の長さでランクが分かる
- 現代では煙管の持ち方は自由
いかがでしたか?身分別の煙管(キセル)の持ち方や花魁・遊女などの男女の持ち方についてご紹介しました。
江戸時代では煙管の持ち方、花魁や遊女は羅宇の長さで身分が分かるようになっていました。
しかし、現代では煙管の持ち方は自由なので、江戸時代の持ち方をアレンジして持ちやすい持ち方で楽しんでいる方が多いようです。
様々な煙管の持ち方をご紹介したので、是非この記事を参考に持ちやすい煙管の持ち方を探してみてくださいね!