タバコの喫煙者にとって、禁煙するのってハードルが高いですよね。
それもそのはず、タバコを吸う人のほとんどは日常的にニコチンが切れるとイライラしたり、ストレスを感じてしまうからやめられないんですよね。
この記事では、禁煙に取り組むなかで出てくる「めまい」や「だるい」などの禁断症状への対処法と同時に、「咳」や「息苦しい」といった症状からの開放といった禁煙のメリットもご紹介します。
禁煙に寄る禁断症状とは
そもそも、禁断症状とは何のことを指すのでしょうか。
特に禁煙に寄る禁断症状とは、「ニコチンが切れる」ことで生じる頭痛や、不眠、イライラ、だるい、便秘などが挙げられます。
ちなみに離脱症状も、禁断症状と同じ意味で使われます。
太る原因は禁断症状なのか
禁煙すると太るとよく言われますが、厳密にはこれは禁断症状とは関係ありません。
では、どうして禁煙すると太るというイメージが強いのでしょうか。
原因と思われるものを以下に簡単にまとめます。
- ニコチンには抗肥満作用があり、脂肪の蓄積を防ぐ働きがあったが、それが無くなるため。
- 血行障害が改善され、特に胃の働きが改善され、吸収力が向上するため。
- 臭覚や味覚が禁煙に寄り改善するため、「美味しそう」「美味しい」という気持ちから食欲増進するため。
- 禁煙ストレスの発散のために暴飲暴食に走ってしまうため。
- タバコが無くなり口が寂しくなるため、何かを口に入れたくなるため。
こうて見てみると、
①は、タバコの作用と身体の仕組みの関係から生じているもの
②③は、禁煙により正常な体に戻ったために生じているということ
④⑤は、食べる事が好きな人に特に起こりやすいために生じること
と見る事ができます。
そのため、いずれかの原因から禁煙すると太るということはありそうです。
禁断症状の種類と対処法
ここから禁断症状の種類と対処法をご紹介します。
まず、禁断症状の種類は主に以下の5つが挙げられます。
- だるい、眠気
- 頭痛
- 不眠
- イライラ
- 便秘
【禁断症状①】だるい、眠気
禁煙するとそれまで体に溜まっていたニコチンが減っていくため、脳を覚醒させることが難しくなり眠気に襲われることがあります。
そんな時に試してほしい対処法はコチラです。
- 充分な睡眠をとる。
- 昼寝を15分程度する。
- 熱いシャワーをあびる。
- 乾布摩擦をする。
- 軽い運動をする。
仕事中のお昼休みであれば15分程度の休憩をとり睡眠をとってみたり、軽くウォーキングをしたり、腕だけでも乾布摩擦するくらいならできそうですよね。
また、熱いシャワーや乾布摩擦、軽い運動を通じて、前身の血行を良くしていく事で極度の眠気に悩まされることは改善させると思います。
【禁断症状②】頭痛
禁煙したことにより頭痛が発生しているなら、それはタバコを吸っていた時にはドバドバと出ていたドーパミンという喜びや快楽をもたらす脳内物質が切れてしまうことに原因があります。
ちなみに喫煙すると一時的にはドーパミンが大量に出るのですが、実は、一日を通して観察するとドーパミンの分泌量は非喫煙者に比べて減ってしまうことが分かりました。
そのため、禁煙するとただでさえ減ってしまっているセロトニンやドーパミンが補給されず、ストレスが溜まり片頭痛の原因に繋がるのです。
おすすめの対処法は以下の通りです。
- 1日3回深い深呼吸をするように意識する。酸素をしっかり取り入れる。
- 夜寝るときは足を少し高く上げて血行を良くする。
禁煙による頭痛はイライラからくるストレスであることが多いのでとにかく心身ともにリラックスさせることが効果的です。
【禁断症状③】不眠
禁煙していると、ストレスや不安が続き、頭の中に喫煙欲求が沸き上がり、興奮してなかなか眠る気分になれないタバコが吸えないストレスから身体が興奮し、不安定な状態が続くため「夜、なかなか眠れない」という人もいます。
そのため、不眠の対処法としては、頭痛同様に心と身体をリラックスさせるような取り組みをしましょう。
- 夕食後はカフェイン入りの飲み物を避ける。
- 日中にウォーキングやジョギングなど、軽い運動をする。
- 40℃未満のぬるめの風呂に入る。
不眠が改善されると自然と昼間の眠気も改善されるでしょう。
【禁断症状④】便秘
ニコチンには便を柔らかくする作用があり、その反動から禁煙と同時に便秘になる人もいるようです。
ただ、他の症状ほど多くはなく、また一般の便秘と同じように対処していくことがカギの様です。
- 朝起きたらまずコップ一杯の水をとる。
- 軽い運動を習慣にする。
- ヨーグルトやバナナを朝食にする。
便秘に悩むのもつらいですが、諦めずにがんばってみましょう。
【禁断症状⑤】イライラ
禁煙すると、ニコチンで得られていたリラックス効果が無くなりまた、上記の3つの禁断症状や「いっぱい食べてしまうな…」といった罪悪感などからイライラしてしまうことがあるでしょう。
そんな時は、以下のような対処法に取り組んでみてください。
- どうして、イライラしているのか禁煙により体内で起こっていることを冷静に確認する。
- ゆっくりと深呼吸をする。
- 水やお茶を飲む。
- 散歩やストレッチなどの軽い運動をする。
- 自分だけのリラックス法を実践する。
禁煙していてイライラしてしまうのは、必ず起こる事です。
そんなに難しくなければ誰でも禁煙できるはずですが、イライラに打ち勝てるかどうかが禁煙達成のカギとなってきます。
禁煙によって改善される症状
禁煙するとストレスになることも多く、これまで読まれた方は心が折れそうになっているかもしれませんね。
しかし、禁煙すると改善される症状もあるのです!
少しでもモチベーションになる様に書きますのでよろしくお願いいたします!
【改善される症状①】息苦しい
タバコは不完全燃焼の煙を吸うため、体内には一酸化炭素が送り込まれています。
そのため、禁煙して約8時間ほどすると、一酸化炭素が体内から抜けて血液中の酸素濃度が上昇します。
体内の酸素が十分に満たされると呼吸も楽になります。
【改善される症状②】めまい
ニコチンは、血管を委縮させ程度の差はあれ全身に血行障害を来します。
血行が悪くなりやすい人は、血液の巡りが悪くなり貧血、めまいを起こす事になるのです。
そのため、禁煙すると上記の「息苦しい」に対するで説明した効果と同じく血液中の酸素濃度があがり、めまいの症状を改善してくれます。
【改善される症状③】咳
もし、喫煙している際に咳が長引いていた場合、あらゆる気管支炎、肺疾患を疑わなければなりません。
慢性的に咳が続いている場合は、一刻も早く禁煙することをおすすめします。
禁煙すると肺胞が破壊される肺気腫の進行は止める事はできませんが、進行速度を緩やかにすることはできます。
禁煙から約1年後には咳や息切れの改善を感じることができるでしょう。
禁煙による禁断症状「めまい・咳・だるい・息苦しい」等対処法まとめ
- 禁煙による禁断症状とは、ニコチン切れにより起こる症状
- 様々な禁断症状には、軽い運動や、深い深呼吸、水を飲む事などで軽減される
- 禁煙によって血中の酸素濃度が上がると様々な症状が改善する
いかがでしたでしょうか。
めまいやだるさなど、ほとんどの症状に共通したのが、軽い運動を取る事、そして深呼吸をゆっくりする、また血行を良くするための対処法でしたね。
どの禁断症状にも効果がある対処法なので、是非禁煙を始めたと同時に実践していってください!
喫煙している時は、高揚感やリラックス感を得られると思いますが、相対的に見ると体に悪い事が重ねられていくんだなぁと実感しました。
禁煙は楽ではありませんが、息苦しい呼吸や咳など慢性的な喫煙からの症状を改善していくためにも禁煙に取り組みましょう! この記事をご覧いただいているということは既に禁煙にトライしている方か、これから挑戦しようと思っている方だと思います。
是非、紹介しました対処法を参考に禁煙できるように頑張ってください!