免税店では税金が免除されタバコが市販より安い値段で買える一方で「味が違う」「まずい」と言った声があるのはなぜなのでしょうか?
結論から言うと、免税店で売っているタバコは市販のタバコに比べて在庫期間が長かったり、製造工程や使用しているタバコ葉が異なるという理由から味が違うことがあります。
本記事では、免税店のタバコの味がまずいと言われる理由を詳しく解説するとともに、免税店でお得にタバコを買う方法もご紹介していきますので参考にしてみてください。
免税店のタバコはまずい?市販のタバコと比べて味が違う理由を解説
羽田空港・成田空港・関西国際空港など日本国内の空港にある免税店では市販と同じ銘柄のタバコが販売されていますが、なぜ「味が違う」「まずい」と言われているのでしょうか?
結論から言うと、免税店のタバコが市販のタバコと比べて味が違うと言われているのは「在庫期間が長い」「製造工程が違う」「タバコ葉が違う」という3つの理由があるからです。
本項目では、免税店のタバコが市販のタバコと比べてまずいと言われる3つの理由について詳しく解説していきます。
味が違う理由①:在庫期間が長いため
市販のタバコと比べて免税店のタバコの味が違う理由の1つめは「在庫期間が長いため」です。
喫煙者が減少した昨今タバコが売れなくなっており、特に市販のタバコより買われる機会が少ない免税店のタバコは、製造されてからの在庫期間が長くなってしまいます。
消費されずに長期保存されたタバコは甘味を感じる香料が飛んで味が辛く変質してしまうため、コンビニやタバコ店で買った新鮮なタバコを吸い慣れている方にとっては「まずい」と感じることがあります。
味が違う理由②:製造工程が違うため
市販のタバコと比べて免税店のタバコの味が違う理由の2つめは「製造工程が違うため」です。
JTの広報部の方の話によると、日本国内向けのタバコと免税店を含む海外向けのタバコでは、同じ銘柄でもフレーバーの種類を含めて違う製法で製造されているということが分かりました。
免税店で売っているJTのタバコは、マレーシアやドイツの工場でそれぞれの国に合った原材料と製法で作られているため日本のタバコとは味が違い、好みに合わない人にとっては「まずい」と感じる場合があります。
味が違う理由③:タバコ葉が違うため
市販のタバコと比べて免税店のタバコの味が違う理由の3つめは「タバコ葉が違うため」です。
前項でご紹介した製造工程と同様に、免税店で売っているタバコはタバコ葉の調合を海外の方の趣向に合うよう辛めにブレンドしている場合があります。
そうしたタバコはマイルドな味わいや甘味を好む日本人の口には合わないため、免税店で買ったタバコを吸った一部の方からは「味が違う」「まずい」といった声が挙がる結果となります。
免税店のタバコの値段は?市販のタバコと比べてどれくらい安いかやその理由を解説
免税店のタバコは安い値段で買えることはご紹介した通りですが、具体的にどれくらい安いのか気になる方も多いでしょう。
本項目では、空港の免税店で買えるタバコが市販品よりどれくらい安いかをご紹介するとともに、なぜ安い値段で買えるのかを解説していきます。
免税店で売っているタバコの税金の種類やどれくらい免除されるのかについても詳しく解説しますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
免税店の紙巻きタバコは市販品より1カートン1,600円程安い
タバコの銘柄によって値段は異なりますが、免税店の紙巻きタバコは市販品と比べて1カートンあたり平均1,600円程度安くなります。
一例を挙げると、JTの「メビウスオリジナルBOX」は市販で買うと1カートン5,800円(税込)ですが、免税店では3,900円(税込)で購入可能です。
免税店では基本的にタバコのバラ売りはしていないためカートン単位で購入することになりますが、市販品よりもかなり安い値段で買えるためまとめ買いする方が多いのも頷けます。
免税店の紙巻きタバコの値段一覧
紙巻きタバコの種類 | 免税店の値段(税込) | 国内販売時の値段(税込) |
---|---|---|
セブンスター | 4,100円 | 6,000円 |
メビウス | 3,600円~3,900円 | 5,000円~5,800円 |
ピース | 4,100円~8,700円 | 6,000円~10,000円 |
ホープ | 4,100円 | 6,000円 |
マールボロ | 4,270円~4,370円 | 6,000円 |
ケント | 3,300円~4,200円 | 5,000円~5,200円 |
ラーク | 3,780円 | 4,600円~5,400円 |
ラッキーストライク | 3,300円~4,200円 | 4,500円~6,000円 |
免税店の加熱式タバコは市販品より1カートン1,350円程安い
前項では免税店で買える紙巻きタバコが市販品と比べてどれくらい安いのかをご紹介しましたが、アイコスやグローといった加熱式タバコのタバコスティックは安くなるのでしょうか?
結論から言うと、アイコスやグローのタバコスティックも免税店では安く買え、1カートンあたり平均1,350円程度安くなります。
昨今では加熱式タバコの需要が多くなっており、免税店で取り扱っている加熱式タバコ用のタバコスティックの銘柄も増えているため、加熱式タバコを愛用している方にとっては嬉しい傾向です。
免税店の加熱式タバコの値段一覧
加熱式タバコの種類 | 免税店の値段(税込) | 国内販売時の値段(税込) |
---|---|---|
アイコス テリア | 5,200円 | 5,800円 |
アイコス マールボロ | 5,400円 | 販売終了 |
グロー ネオ | 3,500円~4,500円 | 5,000円 |
プルームX メビウス | 3,800円 | 5,000円 |
プルームX キャメル | 3,800円 | 5,000円 |
プルームテック+ メビウス | 3,000円 | 5,800円 |
免税店のタバコは市販のタバコよりも原価は高い
免税店で売っているタバコは税金が免除されているため安いのですが、市販のタバコから税金を引いた値段で買えるのかというとそうではありません。
免税店で売っているタバコは市販品とは製造ラインが異なり、製造数も市販のタバコと比べて少なくコストがかかるため原価が高く、純粋に税金を引いた値段を比べると市販品よりも高くなります。
それでも免税店のタバコは、税金が免除されているおかげで市販品よりも平均して35%程度安く買えるため、お得であることに間違いはありません。
免税店のタバコは4種類の税金が免除されている
免税店で売っているタバコは「国たばこ税」「地方たばこ税」「特別たばこ税」「消費税」といった4種類の税金が免除されています。
上記4種類の税金はタバコの値段の60%以上を占めており、市販でタバコを買った場合には、多額の税金を支払っていることが分かりました。
免税店のタバコが市販品と比べてかなり安い理由は、タバコの値段の半分以上を占める税金が免除されているからということがよく分かります。
免税店のタバコをさらにお得に手に入れる買い方を解説
上でご紹介した通り、免税店では税金が免除されるためにタバコが安い値段で買えることが分かりましたが、さらにお得に免税店のタバコを手に入れる方法があります。
本項目では、普通に免税店で買うだけでも安いタバコをさらにお得に手に入れる買い方を5つご紹介していきます。
クーポンやクレジットカードの使い方、免税商品の予約方法まで詳しく解説していきますので、お得にタバコを手に入れたい方はぜひ参考にしてみてください。
お得な買い方①:予約して買う
免税店のタバコをさらにお得に手に入れる方法の1つめは「免税商品を予約して買う」ことです。
羽田空港・成田空港・関西国際空港には「ANA DUTY FREE SHOP」というANAグループが運営する免税店があり、公式の予約サイトを利用することで免税価格からさらに割引が適用されます。
割引率は5%でタバコにも適用されますので、空港を利用する予定がありすでに欲しいタバコの銘柄が決まっている方は予約することをおすすめします。
お得な買い方②:セットで買う
免税店のタバコをさらにお得に手に入れる方法の2つめは「セットで買う」ことです。
空港の免税店ではタバコを2カートンセットで買うことで割引が適用される場合があり、1カートンずつ買うよりお得に手に入れることができます。
ただし、割引の対象銘柄が限定されているほか、免税範囲を超える場合は課税により損をする可能性があるため、対象銘柄や割引条件をしっかりと確認してから買うようにしましょう。
お得な買い方③:クーポンを使う
免税店のタバコをさらにお得に手に入れる方法の3つめは「クーポンを使う」ことです。
空港の免税店では会員登録時やネット上のキャンペーンでクーポンが発行されることがあり、提示すると免税価格の5%~10%オフでタバコを購入できる場合があります。
よりお得に免税店でタバコを購入したい方は免税店のキャンペーン情報をこまめにチェックし、クーポンを発見した場合はタバコも割引の対象になるかをしっかりと確認しましょう。
お得な買い方④:クレジットカードを使う
免税店のタバコをさらにお得に手に入れる方法の4つめは「航空会社が発行するクレジットカードを使う」ことです。
航空会社が発行しているクレジットカードを使ってタバコを買うと、カードのグレードによって5%~10%の割引が受けられる場合があります。
割引率や割引条件は各航空会社によって異なりますが、すでに対象のクレジットカードを持っている方はぜひ使ってみてください。
お得な買い方⑤:航空会社の優待券を使う
免税店のタバコをさらにお得に手に入れる方法の5つめは「航空会社の株主優待券を使う」ことです。
航空会社の株主になると株主優待券が発行されますが、株主優待券の中には免税店の割引券も含まれており、タバコを買う時にも使えます。
例えば、ANAの株主になると羽田空港・成田空港・関西国際空港で使える10%オフの優待券が5枚もらえるため、頻繁に空港を利用する方はこの機会に航空会社の株の購入を検討しても良いでしょう。
免税店のタバコに関するQ&Aをご紹介
ここまで、空港の免税店でタバコが安く買える理由やさらにお得にタバコを手に入れる方法をご紹介してきました。
しかし、免税店で安くタバコを購入する際にはルールや注意すべきポイントがあり、知っておかないとお得なはずの免税店で反対に損をしてしまう可能性があります。
本項目では、免税店でタバコを買う際に知っておくべきポイント3点をQ&A方式でご紹介していきますので、免税店でタバコを買おうとしている方はぜひ参考にしてください。
Q&A①:免税店のタバコは何箱でも買える?
最初にご紹介する免税店のタバコに関する疑問は「免税店のタバコは何箱でも買える?」です。
結論から言うと、免税店で買えるタバコの購入数は制限されており、日本への入国の際に買えるのは「2カートンまで」で、出国の場合は国によって異なるため必ず事前に確認しましょう。
購入制限数を超えて購入したものについては免税の対象とならず、課税された値段で買うことになるため注意してください。
Q&A②:旅行先の国にタバコは持ち込める?
次にご紹介する免税店のタバコに関する疑問は「旅行先の国にタバコは持ち込める?」です。
行き先の国によってはタバコの持ち込みが制限されている場合があり、一例を挙げるとシンガポールやタイでは加熱式タバコのデバイスとタバコスティックの持ち込みが禁止されています。
せっかく免税店で安い値段でタバコを買っても、持ち込みができなければ無駄になってしまいますので、行き先の国の情報をしっかりと確認してから購入するようにしましょう。
Q&A③:海外の免税店のタバコは味が違う?
最後にご紹介する免税店のタバコに関する疑問は「海外の免税店のタバコは味が違う?」です。
海外の免税店で販売されているタバコは、日本国内で販売されているタバコと同じ銘柄であっても現地向けに味付けを変えている場合があります。
よって、味覚が敏感な方は海外の免税店で販売されているタバコを吸うと「味が違う」と感じることがあり、嗜好に合わない場合は「まずい」という評価になります。
免税店のタバコと市販のタバコで味や値段が違う理由の解説まとめ
- 味が違う理由は「在庫期間が長い」「製造工程が違う」「タバコ葉が違う」の3つ
- 免税店のタバコは日本人の口に合わず「まずい」と言われることがある
- 免税店では買い方によりどれくらい安い値段で買えるかが変わる
本記事では免税店のタバコが市販のタバコと比べてまずいと言われる理由や安く買う方法について詳しく解説してきました。
免税店のタバコはタバコの値段の60%以上を占める税金が免除されるために安く購入でき、使っているタバコ葉や製造工程が市販品と異なるために人によってはまずいと感じることが分かりました。
空港の免税店に行く機会がある方は、ぜひ本記事でご紹介したクーポンや予約システム、購入する際のポイントを活用してお得にタバコを手に入れてください。