自分の意思関係なくタバコの煙を吸い込んでしまう事を「受動喫煙」と言いますが、タバコを吸った直後の人と話すだけで受動喫煙しているって知ってしましたか?
タバコを吸っている人よりも子供やタバコを吸わない人の方が体に影響を受けている事もあります。
そこで今回は副流煙はマスクで防げるか?受動喫煙を防止する効果はあるのか?について詳しくお話していきます!
副流煙とは?
副流煙は喫煙する時に出るタバコの煙の中でも、タバコの火がついている部分から出ている煙の事です。
副流煙を知っている方は多いと思いますが、確認の意味も込めて副流煙について詳しくお話していきます。
また、タバコの煙にはどんな有害な物質が含まれているのかもご紹介します。
副流煙ってなに?
タバコを吸っている人の口から吸う煙を主流煙と言い、タバコの火のついている部分から発生している煙は副流煙と言います。
主流煙と副流煙に含まれている成分はほとんど同じとされていますが、実は副流煙の方が多く有害な物質が含まれている事が分かっているんです。
ですが、外で煙を吸い込んでしまったくらいだと直接主流煙を吸い込んでいる喫煙者よりも受動喫煙の方が有害性は低くなると言われています。
つまり、風が通らない室内などで受動喫煙してしまった場合だと、喫煙者よりも有害性は高くなります。
タバコの煙にはどんな有害物質含まれているの?
タバコの煙には200種類ほどの有害な物質が含まれていると言われています。
タバコを吸わない方でも知っている人が多いと思いますが、有名な有害物質は3つあります。
- ニコチン
- タール
- 一酸化炭素
この3つ以外にも70種類以上の発がん性物質がタバコには含まれています。
ニコチン
ニコチンには血管を収縮させたり血の流れを悪くさせる作用があります。
こういった作用がある事から血圧や心拍数が上昇し、心臓に大きな負担がかかってしまいます。
タール
タールには芳香族アミン類・ベンゾ[a]ピレンをはじめとする発がん性物質が含まれています。
発がん性物質はがんになるリスクを高める物質です。
一酸化炭素
一酸化炭素は体内の酸素を不足させて動脈を硬化する働きを促進させます。
少し運動しただけで疲れてしまうなどの原因とされています。
タバコの煙は体にどんな影響を及ぼすの?
有害な物質が沢山含まれているタバコの煙を吸い込んでしまうと様々な病気になる可能性が高まります。
また、妊婦の受動喫煙は低体重児の出産・流産・早産のリスクも高めてしまいます。
大人が受動喫煙する事よりも子供が受動喫煙する事の方がとても危険で、突然死などの原因にもなってしまうほどです。
お父さんやお母さんが喫煙している事で、子供が病気になるリスクは約10倍まで上がると言われています。
副流煙はマスクで防げるか?
副流煙はとても危険な事が分かりましたね。では、副流煙はマスクで防げるか?
副流煙はマスクで防げるか結論から言うとマスクだけでは副流煙を防ぐ事が出来ず、受動喫煙を防止する効果はありません。
ですが、副流煙を少しでも防ぎ受動喫煙によるリスクを下げる事は出来ます!
いきなりですが、みなさんPM2.5をご存じですか?
PM2.5は2.5ミクロンよりも小さい粒子状の物質の事を指しているのですが、実は主流煙・副流煙もPM2.5なんです。
という事は、副流煙を防ぎ少しでも受動喫煙を防止する為には、PM2.5と同じ対策をすると副流煙を防げるとされています。
ここからは、副流煙が防げる事と受動喫煙のリスクを下げる方法をお話していきます!
副流煙を少しでも防ぐ方法①PM2.5用のマスク
PM2.5のマスクは細かい粒子が入ってくるのを防ぐ効果の高いフィルターを使用しているので、粒子を吸い込んでしまう事を減らす効果があります。
また、PM2.5のマスクは少し息苦しさを感じるという声も…
なので、PM2.5のマスクは着用する事で副流煙を防ぐ効果はありますが、長い時間着用する事は避けた方が良いかもしれません。
副流煙を少しでも防ぐ方法②普通のマスクを工夫
普通のマスクよりも高いPM2.5のマスクは毎日使うにはコストがかかりすぎてしまうので、販売されている普通のマスクを工夫する方法もご紹介しますね!
知っている方もいるかもしれませんが、マスクを2枚重ねて着用する事で粗いマスクでも副流煙を防げるとされているので、受動喫煙のリスクも下げる事が出来ます。
それでも不安な方はさらにガーゼを当てるとより効果的ですよ!
PM2.5・普通のマスク共通の注意点
どちらのマスクにも言える事ですが、自分の顔に合ったサイズのマスクを着用するようにしてください。
顔のサイズに合っていないと隙間が空いてしまい、マスクの効果がなくなってしまいます。
また、使い捨てマスクを繰り返し使用すると副流煙防ぐ効果が半減してしまう可能性もあり、いつの間にか受動喫煙のリスクを高めているという事も…
なので、マスクの再利用はなるべく避けるようにしましょう。
どちらも完全に副流煙を防げるというわけではなく、副流煙を少しでも防いで受動喫煙によるリスクを下げる方法として試してみてください。
受動喫煙しない為に気を付ける事とは?
PM2.5のマスクのマスクや販売されているマスクで副流煙が防げる、受動喫煙のリスクを下げる方法をご紹介しました!
次は、受動喫煙をしない為に気を付けるべき事をご紹介します。
副流煙を防ぐ方法と受動喫煙をしない為に気を付ける事を守ればより効果は高まりますよ!
最近は受動喫煙をなくそうと禁煙化も進んでいますが、完全に受動喫煙をなくす事は難しいのが現実です…
では、受動喫煙をしない為に気を付ける事をお話していきます!
禁煙対策をしているお店を選ぶ
受動喫煙をしない為に喫煙対策をしているお店や完全に禁煙のお店を利用するようにしましょう。
最近は分煙しているお店も多いですが、分煙だけでは完全に受動喫煙をしない環境を作るのは難しいと言われています。
なので、なるべく喫煙対策をしているお店や完全に禁煙のお店を選ぶようにしましょう。
個室のある飲食店を選ぶ
受動喫煙をしない為に個室のある飲食店を選ぶように心がけましょう。
完全ではありませんが、個室のある飲食店を選ぶ事で受動喫煙を大幅に減らす事が出来ます。
なので、なるべく個室のある飲食店を選ぶようにしましょう。
喫煙をした直後の人には近づかない
受動喫煙をしない為にタバコを吸った直後の人に近づかないようにしましょう。
タバコ吸い終わった後でも有害な物質は喫煙した人の口内や肺には残っています。
喫煙者の人と話す時は、喫煙した直後ではなく少し時間を空けてから話すようにしましょう。
マスクだけでタバコの副流煙を防ぎ受動喫煙を防止する効果はあるの?まとめ
- 副流煙には沢山の病気になるリスクがある
- 大人よりも子供の受動喫煙は危険
- マスクだけで副流煙を防ぎ受動喫煙をなくす事は不可能
- タバコの煙はPM2.5だった
- PM2.5と同じ対策をする事で少しは副流煙を防げるので受動喫煙のリスクを下げる事は可能
副流煙はマスクで防げるかについてお話しましたが、マスクだけでは副流煙を防ぐ事が出来ず、受動喫煙を防止する効果がない事が分かりました。
マスクだけでは副流煙を防ぐ事は出来ませんが、少しでも副流煙を防げるという事と受動喫煙によるリスクを減らす事は出来ます。
PM2.5のマスクやマスクを少し工夫して使うだけで受動喫煙を防止する効果はありますし、お店選びなどにも気を付けるとより効果が高まります。
少しでも副流煙を防げるので受動喫煙のリスクを下げるだけでも、体への影響は変わると思うので是非試してみてください!