未成年がタバコを喫煙して警察にバレた時は販売側が処罰される?

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受動喫煙防止法が急激に進んでいる背景には、非喫煙者に副流煙を吸わせない目的は勿論、煙草への接触を減らすことで未成年者の喫煙を増やさないためなんかも含まれていると思います。

法律で未成年者の喫煙が禁止されているものの、実際に未成年者が煙草を吸っている姿を見かけたらどのような対応をすべきなのでしょうか?

未成年者の喫煙を警察に伝えるとどのような処罰があるのか、販売側や、監督責任者にかけられる処罰についてもまとめてみたので、身近に未成年喫煙者のいる方は要注意です。

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未成年者の喫煙が禁止されている理由

学生や未成年

そもそも、なぜ未成年者の喫煙が禁止されているのかという話です。

満20歳以下が喫煙するのは法律で禁止されている事というのは、おそらく皆さん周知の事実だと思います。

法律で禁止されているけど、具体的には何故禁止されているのでしょうか。

未成年者喫煙禁止法

未成年者喫煙禁止法は、明治33年今から119年も前に決定された法律になります。

未成年者と言っていますが、2022年には18歳が成人になるので未成年者からに二十歳未満ノ者ノ喫煙ノ禁止ニ関スル法律に改名されるそうです。

未成年者喫煙禁止法はなにもややこしい話ではなく、純粋に20歳未満の者のタバコ喫煙を禁止する法律です。

ただただ、それだけです。

未成年者の喫煙が禁止されている理由

未成年者がタバコを吸う事が何故禁止されているのか、法律だからと言ってしまえばそれまでですが、実際に何故禁止されるようになったのでしょうか。

理由としては様々ですが、簡単に言うと成人者以上に人体への悪影響が認められているからです。

タバコを喫煙することで以下の悪影響が及ぼされます。

喫煙による悪影響
  • 身体成長の妨げ
  • ホルモンバランスの乱れ
  • 集中力の低下
  • 肺の活動量の低下
  • 死亡率の上昇
  • 発がんの確率
  • 肌荒れの原因
  • 依存性

未成年者が喫煙を行うことでこれらの悪影響があり、中でも依存性は成人と未成年者と比べると、未成年者の方が依存率が高いという研究結果もあります。

その為、中々禁煙できないという人の中には、未成年の頃から喫煙を行っていたという方が多く、依存性が高まることで更に喫煙量が増え健康被害を引き起こす原因となっています。

ゲートウェイドラッグの抑制

覚せい剤ドラッグ

何かと流されやすい未成年者の集団、これをしないと仲間にしてやんない!みたいなよくわからない集団行動ってありますよね。

特に所謂ワルとされるグループはタバコが蔓延しやすいという傾向があります。

タバコの喫煙を始める最初のきっかけとして友人・知り合いからのススメが多くの割合を占めており、仲間内での喫煙トラブルは後を絶ちません。

また、タバコが蔓延し始めるとそのうち、ドラッグなどに発展する可能性もあります。

それらの危険性を排除するためにも、早い段階から未成年者をタバコから引き離すため、未成年者喫煙禁止法は年々厳しくなってきています。

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未成年者の喫煙が警察にバレた!処罰を受けるのは誰?

警察 補導

未成年者喫煙禁止法は基本的には健全な青少年を有害性物質から守るために定められた法律と言えるでしょう。

しかしながら、実際、未成年者の喫煙はゼロにはなっていません。

販売店舗の縮小や、販売価格の底上げなどにより以前よりは減っているものの完全にゼロにはなっていないのです。

もし、身近の未成年者がタバコを吸っていたら、警察に言うべきなのでしょうか?
また、警察に言うとどのような処罰になってしまうのか、未成年者喫煙禁止法の条文から読み解いていきます。

未成年者喫煙禁止法の条文

未成年喫煙禁止法の条文がこちらです。

第1条
20歳未満の者の喫煙を禁止している。

第2条
20歳未満の者が第1項に違反した場合、喫煙のために所持する煙草およびその器具について、行政処分としての没収が行われる。

第3条
未成年者の喫煙を知りつつも制止しなかった親権者やその代わりの監督者は、科料に処せられる。

第4条
煙草又は器具の販売者は20歳未満の者の喫煙の防止に資するために年齢の確認その他必要な措置を講ずるものとする。努力義務規定である。

第5条
20歳未満の者が自ら喫煙することを知りながらたばこや器具を販売した者は、50万円以下の罰金に処せられる。

第6条
法人の代表者や営業者の代理人、使用人その他の従業者が、法人ないし営業者の業務に関して前条(第5条)の違反行為をした場合には、行為者とともに法人ないし営業者を前条と同様に罰する(両罰規定)。

出典:電子政府の総合窓口

未成年者喫煙禁止法は、喫煙だけでなく現在はタバコ器具の購入も処罰対象になってます。

筆者の幼少期は初めてのおつかいが父親のタバコを買いに行くことだったりしたのですが、現在は未成年者にタバコを販売することは禁止されています。

条文、簡単に言うとどういう事?

法律ってなんでこんなに面倒くさそうな文書で書くんですかね?

先ほどの未成年者喫煙禁止法の条文をザックリ言うとこんな感じです。

  1. 20歳未満の人はタバコ吸ったらダメ
  2. 未成年者の喫煙が判明したとき、喫煙のための器具は没収される
    (タバコ・ライター・アイコスなども対象)
  3. 未成年の喫煙を知りながら見て見ぬふりをした親や監督者は軽い処罰を受ける
  4. 未成年にタバコを販売しないためにタバコ販売の際には年齢確認等を行う
  5. 未成年者が喫煙すると知りながら販売すると販売側が50万以下の罰金処罰を受ける
  6. 従業員が上記の内容でタバコを販売すると、営業者やその会社が同様に処罰を受ける

つまり、タバコを吸った未成年者が受ける処罰は、喫煙器具の没収のみ。

処罰されるのは、親族・監督者。
もしくは、タバコを販売してしまった販売側である店員・店長・お店側ということになります。

未成年の喫煙は大人が止めなければ処罰対応

基本的に未成年者のタバコ喫煙により処罰を受けるのは大人の責任になります。

子供が喫煙しているのを知っていながら無視した場合親の責任になりますし、未成年と知っていながらタバコを販売すれば販売者側が処罰対応させられます。

中でも一番重い罪になるのは、販売側です。
子供が購入してくるのに対し、それを見抜いてねと言うのが未成年者喫煙禁止法第4条。

だからこそコンビニでは明らかに成人済みであっても少しでも若く見えれば年齢確認を求めているのです。
だれしも50万なんて大金払いたくないですからね。

体に悪いのは勿論ですが、それ以上に法律に関わってくる問題です。

ややこしいことに巻き込まれたくないという気持ちもわかりますが、未成年と知ってしまった以上こちらが止めなければ警察に咎められるのはこちら側になってしまいます。

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禁煙化が進む現代の日本では、年々若者のタバコ離れの時代に差し掛かっているようです。未成年者の喫煙が全くないわけではありませんが、昔に比べて少なくなってきていることも事実。

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未成年の喫煙を警察に通報するとどうなる?

未成年の喫煙通報する

では、実際に未成年の喫煙を目撃してしまったとき、警察に通報するとどうなるのでしょうか。

実際に筆者も某テーマパークで明らかに未成年者が隣で喫煙しているのを目撃してモヤモヤしたことがあります。

たぶん修学旅行中だったんでしょう、普通に制服着てました。
せめて校章外せよ…と思いましたが…。

警察に通報すると、補導される

第三者が警察に通報すると対象者が補導されます

未成年者が喫煙して警察にバレるとこのような流れで補導されます。

  1. 警察からのお説教
  2. タバコ(及び喫煙器具)の没収
  3. 個人情報の提示
  4. 親の連絡先を提示
  5. (学校へ連絡)

未成年者はこの法律で咎められることは基本的にありません。
警察に怒られて、親や教師に委ねられるといった形になります。

稀に学校へ連絡される

補導の流れにおいて、学校へ連絡をカッコで囲ったのは対応した警察によるものだからです。

何度も同じ内容で補導された経験がある・反抗的・親に連絡が行かなかった場合には学校へ連絡されます。

学校に連絡されると大抵の場合は停学処分になるので今後の生活に汚点が付きますね。

筆者がもしこの時警察やらその先生やらにチクっていれば学校行事中ということもあって即効停学処分になって居たんでしょうね、救われたな、あの時の少年よ。

ちなみに、早々と未成年と認める・謝る・反省の色を見せれば、親へ連絡が行くだけで終わることがほとんどだそうなので、未成年者が見ているのであればバレたらすぐに謝ってください。
ていうかタバコなんて吸うな。

未成年者のタバコ喫煙が警察にバレるとどうなるまとめ

現在の日本では煙草に関して多くの条例を制定していますが、喫煙者にとって今後はさらに厳しい対応を迫られていく現状があります。

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この機会に、紙巻きよりも健康的に安全なドクターベイプへの移行を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事の要点まとめ
  • 未成年者喫煙禁止法は119年前から定められている法律
  • 未成年者の喫煙がバレたとき一番重い罪になるのは【販売側】
  • 未成年者は基本的に処罰を受けることはない

未成年者の喫煙、自分に被害があるんだからどうでもいいや、と今まで見て見ぬふりをしていた方、恐らく多いと思います。

が、未成年者の喫煙は大人側に責任があり、もし親御さんから『貴方と遊んでいるせいだ』なんて言われたらこちら側が処罰対象になる可能性も考えられます。

また、コンビニやタバコ販売店で年齢確認がしつこいのも店員さんが罪を背負わないようにするためです。快く対応してあげましょう。

未成年者喫煙禁止法は、未成年者の未来を守ることはもちろん、タバコを売っているお店の販売側の未来を守るためにも守らなければならない法律です。

身近に未成年でタバコ喫煙者がいたらそっと注意してあげてください。

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