加熱式タバコの害を比較!副流煙や受動喫煙の健康被害について解説

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日本国内では受動喫煙対策が強化され始めてきていることから、ますます需要が高まってきている加熱式タバコ。

紙巻きタバコより健康被害が少ないといわれている加熱式タバコですが、実際のところ本当に副流煙や受動喫煙などの害は少ないといえるのでしょうか?

ここでは、加熱式タバコの「アイコス」「グロー」「プルームテック」「パルズ」の有害性について徹底的に比較していきます。

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IQOS(アイコス)で考えられる健康被害とは

まずは、おそらく国内で最もシェア率の高い加熱式タバコ「アイコス」の健康被害を解説していきます。

実際にアイコスを吸っている!という方も多いはずですので、これを機会にアイコスで考えられる害や副流煙による受動喫煙について知っていきましょう!

アイコス)製品の概要

初めに、アイコスの製品について分かりやすく表にまとめてみましたので参考にしてみてください。

内容 アイコス
発熱方法 タバコ葉を加熱
発熱温度 300~350度
タール 発生する
ニコチン
有害物質 約79%低減
副流煙 悪影響を及ぼさない

アイコスにはニコチンもタールも含まれる

表から見てもわかるように、アイコスはニコチンもタールも含まれるタバコ製品です。

紙巻きタバコと比較するとタールの発生は抑えられているといわれていますが、微量ながらにタールは発生しており、完全に発生していないとは断言できないようですね。

ニコチンに発がん性物質は含まれていないとされていますが、タールは発がん作用のある物質のためアイコスに全く健康被害がないとは言い切れません。

IQOSとたばこスティックにリスクがないわけではありません。たばこスティックには習慣性のあるニコチンが含まれています。

出典:IQOS

アイコスは有害性物質を79%軽減している

アイコスは、紙巻きタバコと比較すると一酸化炭素をはじめとする有害性物質の発生を約79%低減していると公表しています。

たばこ本来の味わいはそのままに、IQOSのたばこ蒸気は約79%も有害性成分の量を低減

出典:IQOS

しかしこれは「低減」しているだけだあって、全く健康被害がないタバコ製品というわけではありません。

紙巻きタバコ同様に健康へのリスクはある製品であるため、それを踏まえてしっかりとアイコスの使用を考えていくべきだといえそうです。

アイコスの副流煙で受動喫煙の害はあるのか

アイコスの公式サイトにはこのように書かれていることが印象的です。

IQOSのたばこベイパーは、紙巻たばこの煙より素早く消え、屋内環境に悪影響を及ぼしません。

出典:IQOS

「室内環境」には悪影響がないと記載されていますが「人体」には悪影響があるのかどうかについては触れられていません。

このことから、アイコスによる受動喫煙で少なからず健康被害のリスクはあると読み取れるといっても良いでしょう。

「アイコスなら大丈夫」というような考えでいると、思わぬ害が及ぶ危険も考えられます。しっかりと正しい知識を持つことが必要不可欠だと言えそうです。

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glo(グロー)で考えられる健康被害とは

本体のカラーバリエーションやタバコスティックの種類が多くて有名な「グロー」は、アイコスに次いで人気のある加熱式タバコ。

業界初の加熱式タバコ専用銘柄「グローネオ」が販売開始されたことにより、多くのグローファンを獲得したという背景もある実力者です。

この先では、グローに健康被害のリスクがあるのか、副流煙や受動喫煙についても解説していきます。

グロー製品の概要

まずは従来の高温加熱式タイプの「グロー」と、最近登場した新型デバイスであり低温加熱式タイプである「グローセンス」の概要を紹介していきます。

内容 グロー グローセンス
発熱方法 タバコ葉を加熱 リキッドを加熱
発熱温度 約240度 最大240度
タール 発生する 発生しない
ニコチン
有害物質 約79%低減 約99%低減
副流煙 大幅に軽減 発生しない

グローに関してもニコチン・タールは含まれる

高温加熱式タバコの「グロー」は、アイコス同様タバコ葉を直接加熱することでニコチンを摂取できる仕組みを用いているデバイスです。

グローに関しては、公式サイトにもタールに関して詳しく触れてはいないため、少なからずタール自体発生はしていると考えて良いでしょう。

なお、新型の低温加熱式タバコ「グローセンス」に関しては、公式サイトにこのように記載されています。

たばこのタールは、たばこを燃焼したことから生じる残留物です。Glo™では、たばこは加熱されますが燃焼はしないため、たばこのタールは発生しません。本製品は、たばこを最大240℃まで加熱するように特別に設計されており、燃焼を伴わなずにニコチンとたばこの風味を提供します。

出典:glo

グローセンスは低温加熱式タバコであり、直接タバコ葉を加熱するのではなくリキッドを加熱して発生する蒸気をタバコ葉に通過させて喫煙する仕組みなので、タールは一切発生しないと公言できているようですね。

グローも有害性物質を9割カットしている

アイコスと同じように、グローも紙巻きタバコと比較すると有害性物質を約90%低減しているといいます。

ニオイが少なく、有害性物質を約90%低減しながら、しっかりとした味わいを実現しています。

出典:glo

また、グローセンスでは約99%もの有害性物質を低減することに成功しているようですね。

紙巻たばこの喫煙では約900℃でたばこ葉を燃やします。喫煙に伴う有害性の大部分は、たばこ葉の燃焼によって発生する煙を吸い込むことによって引き起こされると広く認知されています。本製品のように、ニコチンを含むけれどもたばこ葉の燃焼を伴なわない製品は、従来の紙巻たばこと比較して約99%もの有害性物質を低減することができます。

出典:glo

グローの副流煙で健康被害は考えられるのか

グローは紙巻きタバコと比較すると有害性物質の発生を9割近く抑えていることもあり、副流煙による受動喫煙や健康被害のリスクは少ないのかもしれません。

しかし、全く身体への害がない加熱式タバコだと言い切ることはできないので、自分自身だけでなく周囲への配慮は忘れてはいけないのではないでしょうか?

タバコの煙やニオイが抑えられているからといって油断していると、気づかないうちに健康被害が及ぶ可能性も考えられますので注意が必要なのではないかといえそうです。

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PloomTECH(プルームテック)で考えられる健康被害とは

加熱式タバコで初めての低温加熱式タバコを販売した「プルームテック」は、どの加熱式タバコよりもタバコ独特のイヤなニオイが抑えられているのが特徴ですよね?

2019年初めには、新型デバイスの「プルームテックプラス」「プルームエス」が発売されたことにより、さらにプルームテックが盛り上がりをみせています。

この先では、プルームテックでも考えられる健康被害について紹介していきます。

プルームテック製品の概要

プルームから発売されているデバイスは現段階で3種類。「プルームテック」「プルームテックプラス」「プルームエス」の3製品の概要を紹介していきます。

内容 プルームテック プラス エス
発熱方法 リキッドを加熱 リキッドを加熱 タバコ葉を加熱
発熱温度 約30度 約40度 約200度
タール 発生しない 発生しない 発生しない
ニコチン
有害物質 約99%低減 約99%低減 約79%低減
副流煙 発生しない 発生しない 発生しない

プルームテックはタールが発生しない?

他の加熱式タバコとは違い、プルームテックの公式サイトにはしっかりとタールなしタバコであると記載されているのが印象的です。

火を用いず、たばこ葉を燃やさないという製品特徴から、燃焼によるタール・煙は発生しません。

出典:Ploom

また、プルームテックに関しては公式サイトにてニコチン量がしっかりと記載されていることも特徴。各プルーム製品のニコチン量は以下の通りです。

プルーム製品のニコチン値
  • プルーム・テック:10パフ当たり約0.1~0.3mg
  • プルーム・テック・プラス:10パフ当たり約0.1~0.3mg
  • プルーム・エス:専用たばこスティック1本当たり約0.1~0.5mg

プルームテックでは副流煙は発生しない?

プルームテックで副流煙は発生するのか、と聞かれると発生はしていないといえます。なぜなら、副流煙とはそもそも「タバコに火をつけた先から発生する煙」のことを指すからです。

プルーム・テック使用時には、たばこ葉由来の成分を含む蒸気が発生します。これを弊社ではたばこベイパーと呼んでいます。紙巻きたばこを喫煙した際に生じる「燃焼による煙」とは異なります。

出典:Ploom

ここでの「燃焼による煙」は副流煙のことを言っていると考えられますね。

しかし、プルームテックでも喫煙者が吐き出す煙(エアロゾル)が発生しているので、副流煙は発生していなくとも気づかないうちに受動喫煙している可能性はありそうです。

プルームテックの害

プルームテックに害はある?グリセリンは体に悪くて副流煙も有害?

Ploom Tech(プルームテック)のタバコカプセルとカートリッジに含まれているグリセリンという成分に害はある?副流煙に有害性はあるのかなどまとめました。アイコスやグローの害とも比較していますので加熱式タバコユーザーは参考にしてください。

PULZE(パルズ)で考えられる健康被害とは

他の加熱式タバコに比べるとまだあまり馴染みのない「パルズ」は、第4の加熱式タバコと呼ばれています。

現段階では福岡限定で先行発売されていますが、まだ手に入れるのが難しいデバイス。全国展開になれば一気に注目を集めるのではないでしょうか?

ここでは、新しく登場したパルズの健康被害や副流煙による受動喫煙の害について解説していきます!

※2021年4月より在庫分をもって販売終了となりました。

パルズ製品の概要

まずはパルズの概要を紹介していきます。

内容 パルズ
発熱方法 タバコ葉を加熱
発熱温度 315~345度
タール 発生している
ニコチン
有害物質 最大97%低減
副流煙 軽減している

パルズは有害性成分を97%低減

パルズの公式サイトによると、パルズは紙巻きタバコと比較すると有害性物質を最大97%も低減しているとしています。

PULZEは燃やすのではなく熱するため、有害性成分の最大約97%が低減されます。

出典:PULZE

アイコスやグローと同様の高温加熱式タバコでありながら、有害性物質の発生はダントツで少ないデバイスといえます。

3大加熱式タバコに次ぐ第4の加熱式タバコのパルズは、今後知名度を上げていく可能性が高いかもしれませんね。これからに期待できそうなデバイスです。

パルズはニコチンもタールも含まれる

パルズの加熱温度は315~345度で、タバコ葉を直接加熱するタイプの高温加熱式タバコです。

ニコチンはもちろん含まれた商品ですが、公式サイトにしっかりと「タールは含まれていない」と書かれていないことから、副流煙にもタールが微量ながらに含まれていると考えられますね。

パルズにも副流煙や受動喫煙の健康被害はある

パルズの公式サイトには「受動喫煙を軽減」という記載があることから、副流煙による害は少なからずあると受け取ることができるのではないでしょうか?

また、パルズは紙巻きタバコの代替品・禁煙の手助けになるデバイスだと公言しており、紙巻きタバコと比較すると健康被害のリスクを減少することができるとも謳っています。

ニコチンが含まれている製品なので、身体への害や影響を考えるのであれば完全に禁煙することを進めていため、パルズの使用にはそれなりの健康被害のリスクがあるデバイスといえそうです。

加熱式タバコで考えられる健康被害とは

現在国内で販売されている加熱式タバコ「アイコス」「グロー」「プルームテック」「パルズ」で考えられる害について紹介してきましたが、加熱式タバコは本当に信用して使用できるタバコ製品なのでしょうか?

加熱式タバコを使用している人もそうでない人も、しっかりと加熱式タバコの現状を知る必要があるといえますので、この機会に是非参考に考えてみてください!

加熱式タバコはタール・ニコチンの含有量の記載がない

加熱式タバコ専用の銘柄には、タール・ニコチン値が書かれていないことにお気づきの方も多いと思います。

なぜタールやニコチンの含有量の記載がないかというと、現時点で加熱式タバコには確率された測定法が定まっていないことが理由だそうです。

タバコの箱にタールやニコチンの量が書かれていないからといって、タールやニコチンが含まれていないと勘違いしてしまうことのないように気を付けたいところです。

加熱式タバコの害はまだ研究段階で曖昧といえる

加熱式タバコでは、有害性物質の発生量が少なければ毒性も少ないというように思われるかもしれませんが、実際にはそうではないといわれています。

煙やニオイが少ない加熱式タバコは空気を汚染していないようで、実際には化学物質が発生していることも事実。気づかないうちに受動喫煙しているとも可能性も否めません。

結局のところ、加熱式タバコの副流煙や健康被害については研究段階といわれており、科学的に証明できるには害に関する調査が必要となる。

加熱式タバコの副流煙や受動喫煙に害はある?健康被害の比較まとめ

いかがでしたか?加熱式タバコで考えられる健康被害を比較してまとめてみました!

加熱式タバコの害まとめ
  • どの加熱式タバコにもニコチンが含まれるので、習慣性や依存性の危険はある
  • 紙巻きタバコと比較すると有害性物質の発生を9割近く低減している
  • 低温加熱式タバコはタールの発生がないので、健康被害は少ない
  • 加熱式タバコの害はまだ研究段階なので安全性は解明されていない

加熱式タバコの「アイコス」「グロー」「プルームテック」「パルズ」で懸念される健康被害や副流煙による受動喫煙について紹介しましたが、どの加熱式タバコ製品にも共通して言えることは「害が全くないデバイス」ではないということ。

加熱式タバコといえど立派なタバコ製品なので、それなりの健康被害のリスクはあります。紙巻きタバコと比較すると副流煙による受動喫煙は軽減されているとは言えますが、それでも加熱式タバコだからといって安心していてはいけないと言えそうです。

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