加熱式タバコとして人気のあるJTの「Ploom Tech(プルームテック)」は、紙巻きタバコより害は少ないと言われていますが、実はプルームテックにも害があります。
今回はプルームテック・プルームテックプラス・プルームテックプラスウィズのタバコカートリッジに含まれているグリセリンなどの成分と副流煙の有害性についてお話していきます。
またアイコスやグローの害も調査し、どのデバイスの害が大きいのかも比較していきますので、アイコスユーザーやグローユーザーも是非ご覧ください!
Ploom Tech(プルームテック)のカートリッジに含まれる成分について
まず、Ploom Tech(プルームテック)のタバコカプセルとカートリッジに含まれる成分の有害性について徹底解説していきます。
プルームテックにはタバコカプセルと専用のカートリッジが必須となります。タバコカプセルにはニコチンの含まれたタバコ葉が入っており、ニコチンという有害性物質が含まれます。
カートリッジには水を含め4つの成分が合わさり出来ているので、その成分の有害性についてお話していきます。
※水の解説は省きます。
- グリセリン
- プロピレングリコール
- トリアセチン
- 水
プルームテックの成分:グリセリン
プルームテックに含まれている成分「グリセリン」は、薬局などでも販売されている為見たことがあるのではないでしょうか?
アルコールの一種で食品や化粧品など様々なものに使用されている為、有害性は低いと考えられます。
また、グリセリンは水と混ぜる事によって発熱する特徴を持っている為、プルームテックの蒸発はその原理を利用し水蒸気を発生させています。
プルームテックの成分:プロピレングリコール
プルームテックに含まれている成分「プロピレングリコール」は、グリセリン同様毒性が低く食品や保湿剤・医療品にもよく使用されている成分です。
有害性はありませんが、薄めていない濃いプロピレングリコールは温度が99度を超えると爆発を起こす危険性がありますので注意が必要な成分です。
しかしプルームテックには薄めて使用されているので、プルームテックが爆発する危険性はありませんのでご安心ください。
プルームテックの成分:トリアセチン
プルームテックに含まれている成分「トリアセチン」は、食品添加物としても使用されている成分なのでグリセリンやプロピレングリコール同様、毒性はありません。
低濃度のトリアセチンは甘味を持っているのですが、高濃度になると苦味成分が発生します。
食品添加物の他に、化粧品や香料としても使用されています。
Ploom Tech(プルームテック)の有害性について
紙巻タバコから加熱式タバコに変えるメリットとしては「体への害が少ない」という点が大きいと思いますが、実際に害があるのかないのか把握していない方もたくさんいるはずです。
果たしてどれくらいの有害性があるのでしょうか。
プルームテックには有害な発がん性物質が発生する
プルームテックやプルームテックプラス、プルームテックプラスウィズで注意するべきは、発がん性物質の発生です。
前述している通り、プルームテックにはいくつかの成分が含まれていますが、それらの内「グリセリンとプロピレングリコール」には注意が必要です。
これらの成分には加熱する事によって毒性を持ち、健康に悪影響な「ホルムアルデヒドとアセトン」などのを有害物質を発生させてしまいます。
また、発がん性があると言われている「アセトアルデヒド」が発生するリスクが「ゼロではない」という研究データもあるので、害が少ないと言われているプルームテックでも注意が必要です。
プルームテックにも有害な依存性があり紙巻きタバコと変わらない
ご存じの方も多いと思いますが、プルームテックにもニコチンは含まれています。
ニコチンは依存性を強める成分なので、紙巻タバコ同様に一度吸い始めるとなかなかやめられないのが特徴です。
なので、禁煙しようと思って紙巻タバコから加熱式タバコに変えたとしても、依存性はそのままなので禁煙には繋がりにくいと言えます。
特に、アイコスに関しては、プルームテックやグローよりもニコチンの量が多いと言われているので、依存性の高さでは紙巻タバコとほとんど変わりないと思ったほうが良いかもしれません。
Ploom Tech(プルームテック)の副流煙の有害性
プルームテックのカートリッジやタバコカプセルには有害性がある事が分かりました。
では、副流煙はどうでしょう。結論から申しますと、少なからず有害性はあると考えられます。
プルームテックの実態を改めて調べてみてもわかる通り「発がん性物質がある」「ニコチンも含まれている」という事なので、副流煙による周りへの健康被害もゼロではないという事は間違いありません。
特に、子供・赤ちゃん・喘息持ちの方などには要注意なので、加熱式タバコと言えど吸う場所をしっかりと考える事が大切です。
ただ、普通の紙巻タバコに比べると煙の量は少ないので、そこと比較した場合には多少なり副流煙のリスクは削られていると言えます。
Ploom Tech(プルームテック)の害について報告がある
ここまでプルームテックに含まれている成分や有害性について細かく解説してきました。
ここでは、プルームテックの害についての報告をまとめています。
プルームテックを販売しているJTは、健康被害があるのかの調査をしているとの事。
日本禁煙学会は、プルームテックを含む加熱式タバコも紙巻タバコ同様健康被害があると報告していました。
プルームテックの害についての報告:JT
プルームテックを製造するJTでは日々さまざまな研究が行われていて、そんな中でとある研究に関する情報を発見したので、まずはその一部を紹介したいと思います。
「喫煙者がプルーム・テックに切り替えることで、疾病に罹患(りかん)するリスクを低減できる可能性が高いことは分かったが、断言はできない。引き続き調査を進めていく」
上記の結果は、2017年の1月~2月にかけて21歳~64歳の喫煙者を対象として「アクロレイン、アクリロニトリル、クロトンアルデヒド、ベンゾピレン、ベンゼン、NNK、一酸化炭素、ニコチン」など16種類の物質の暴露量を調査したものによる結果です。
要約すると、「プルームテックなら禁煙者と同じくらい健康被害を抑えられる可能性があるが、まだ確証はない」という事ですね。
その他の機関でもいろんな研究が行われているみたいですが、実際には明確な答えが出ていないという現状があるので、プルームテック然り他の加熱式タバコを購入する際にはその点を十分に理解しておく事が大切です。
プルームテックの害についての報告:日本禁煙学会
日本禁煙学会からはプルームテックのみならず、アイコスやグローなどを含む加熱式タバコに対しての警告も出ているという事実があります。
こちらも一部紹介しておきます。
「加熱式電子タバコ」は、普通のタバコと同様に危険です。 受動喫煙で危害を与えることも同様で、認めるわけにはいきません。タクシー、レストラン、バーなどの狭い施設・公共交通機関などは特に危険であり、「加熱式タバコ」を容認するわけにはいきません。出典:日本禁煙学会
このように、JT側の意見とは真逆の意見として警告されています。
JTは安全性を明確にしてプルームテックを広めたい!日本禁煙学会は危険性を伝えてタバコそのものを撤廃したい!という両者の意見が交差している事がよくわかります。
Ploom Tech(プルームテック)の有害性について徹底解説!まとめ
- プルームテックのカートリッジ成分グリセリンは加熱すると害を発生させる
- プルームテックの副流煙も有害性がある
- 加熱式タバコ3つを比較した所プルームテックは1番害が少なかった
Ploom Tech(プルームテック)が発生させる有害性について徹底解説してきました。
プルームテックのタバコカプセルに含まれているタバコ葉は、ニコチンが含まれているため有害です。
また、カートリッジに含まれているグリセリンなどの成分4つは、食品や化粧品などに使用されている物質ばかりで害が無いように思いました。
しかし、それらの成分を加熱する事によって発がん性のある「ホルムアルデヒドやアセトン」という有害物質が発生する事がわかりました。
なので、紙巻タバコよりは有害性が少ないですがプルームテックでも害はあり、少なからず副流煙にも害がありますので気を付けましょう。