喫煙者の方は、「ヴェポライザー」と「紙巻きタバコ」どちらを利用していますか?
世間一般では、ヴェポライザーの方が害が少ないというイメージがありますが、果たして本当にそうなのでしょうか?
実はヴェポライザーにしかない有害性などもあり、科学的に紙巻きタバコよりも安全だと証明されている訳ではありません。
身体への健康被害などの有害性をヴェポライザーと紙巻きタバコで徹底比較してみました。
ヴェポライザーとは?
簡単に言うと加熱式タバコの事です。
加熱式タバコと言えば、アイコスやグローなどのユーザーが年々増加しているということは聞きますが、「ヴェポライザー」はあまり聞き馴染みがありませんよね?
仕組みとしては、タバコの葉を加熱して、水蒸気を吸うという形ですので、アイコスやグローとほとんど変わりはありません。
ですが、最近の電子タバコの需要増加もあり、同じ加熱式タバコでも、特徴が少し違います。
ヴェポライザーは最新の加熱式タバコということで、よく分からない!という方も少なくないと思いますので、紙巻きタバコとの違いや有害性なども含めて比較していこうと思います。
どんな銘柄のタバコでも、加熱式タバコにできる!
ヴェポライザーを使えば、紙巻きタバコの葉でも燃やして吸うのではなく、水蒸気として吸う事ができます。
ここが他の電子タバコと違う点ですね。
紙巻きタバコも加熱式タバコに変化するんです!
専用のタバコスティックは無く、シャグと呼ばれる手巻きタバコ用の細かいタバコ葉を入れて吸います。
シャグとは、「紙巻きタバコの中に入っている葉がバラバラになっているもの」とイメージすると分かりやすいと思います。
つまり、普段吸っている紙巻きタバコが吸いたければ、そのままヴェポライザーの中に入れるだけで、加熱式タバコとして味を変えずに吸うことが出来ます。
ヴェポライザーの使い方
基本的には他の加熱式タバコと同じですが、シャグ(タバコの葉)を入れるという点で少し異なります。
紙巻きタバコは、4つほどに切ってそのままヴェポライザーのチャンバーと呼ばれる部分に入れるだけで大丈夫です。
シャグの場合は、チャンバーに詰めるのですが、ギリギリまで詰めるか、少しふんわり詰めるかによって味も変わるので、そこは慣れるまで個人で調節しなければいけません。
ちなみに、シャグの量が少なければ少ないほど味が薄くなります。
- 充電
- シャグ(タバコの葉)を詰める
- 電源をオン
- 温度設定
ランプついたら、完了です。
設定温度によっても、タバコの風味が変わります。
ご自身で好みの温度を探るのもヴェポライザーならではの楽しみ方です。
ヴェポライザーは、アイコスやグローの様に冷却空間とフィルターがないので、加熱した空気がそのまま口の中に入ります。
最初はとても熱いので、ご注意ください。
ヴェポライザーのメリットとデメリット!
ヴェポライザーは紙巻きタバコと電子タバコの間のものということがわかりましたが、まだまだ普及していないので、有害性はどのようなものか気になりますよね?
ヴェポライザーのメリットデメリットとともに、有害性についても見ていこうと思います。
ヴェポライザーのメリット
まずメリットから見ていきましょう。
加熱式タバコと紙巻きタバコの間であるヴェポライザーならではのメリットは以下の3つです。
- コストが安い
- 安全性
- 煙が出ない
ヴェポライザーのメリット①コスパ
紙巻きタバコを買うよりも格段にコスパが良くなります。
ヴェポライザーに紙巻きタバコを入れて吸う場合、1本の紙巻きタバコを4つくらいに分けて、ヴェポライザー本体に入れて吸うことができます。
つまり、紙巻きタバコ1本で4回分吸えるのです!
単純計算でタバコ代は1/4になりますね。
1箱20本入りなら80回吸えるという事になります。
ヴェポライザーのメリット②安全性
ライターなど火を扱う事がないので、安全性に優れています。
お子さんがいらっしゃる家庭などでは、手元に火がある状態だととても危険ですよね?
また、火災の原因で断トツに多いのがタバコです。
寝タバコで火事になったという話も良く聞きます。
ヴェポライザーならそこも解決してくれるので安心ですね。
ヴェポライザーのメリット③煙が出ない
タバコ葉を火で燃やしているわけではなく、加熱して吸っているだけですので、燃やした際にでる煙はありません。
煙からは副流煙もでますし、ヤニが出て家の壁や歯がヤニ汚れで黄色くなってしまう事もよくあります。
加熱による煙がないということは、服や部屋が臭くなりにくく、副流煙もかなり軽減されますので、有害性も減少します。
ヴェポライザーのデメリット
残念ですが、メリットがあればもちろんデメリットもあります。
ヴェポライザーならではのデメリットは以下の3つです。
- メンテナンス
- 不衛生
- シャグを手に入れるのが大変
ヴェポライザーのデメリット①メンテナンス
全ての加熱式タバコにいえることですが、メンテナンスはやはり面倒です。
充電、入れ替え、掃除などを定期的に行っていなければ、壊れてしまいます。
特にヴェポライザーは、タバコの葉を詰めるので、こまめに掃除をしていないとすぐに汚くなります。
ヴェポライザーのデメリット②不衛生
本体を毎日新しくすることはできません。
同じものを使い続けるので、どんどん汚くなっていく事は防げませんよね?
管理の仕方にもよりますが、カバンやポケットにしまったものをそのまま吸うので、衛生面では少し不安が残ります。
もしかしたら、タバコではなく衛生面での健康被害があるかもしれません。
ヴェポライザーのデメリット③シャグを手に入れるのが大変
普通の紙巻きタバコを切って吸う方は、今まで通りコンビニなどで購入できます。
しかし、手巻きタバコ用のシャグのみを購入しようとすると、タバコ専門店などにいかなければいけません。
ヴェポライザーは、紙巻きタバコより手巻きタバコ用のシャグが美味しいという声も多いです。
もし、手巻きタバコ用の葉でヴェポライザーを吸うのなら、若干面倒ですね。
今はインターネットなどもあるので、気にならない人は気にならないと思いますが。
ヴェポライザーと紙巻きタバコの有害性と比較
では、結局「ヴェポライザー」と「紙巻きタバコ」の有害性はどうなの?という疑問が浮かびます。
ヴェポライザーのみならず、電子タバコの有害性については、科学的に証明されていないので断定する事は難しいです。
水蒸気に含まれている有害性と、煙に含まれている有害性は別物です。
ヴェポライザーの方が健康被害が大きい方もいれば、紙巻きタバコの方が健康被害が大きい方もいるという考え方が無難ですね。
ですので、今の段階で分かっている範囲での、「ヴェポライザー」と「紙巻きタバコ」の有害性について比較してみました。
ニコチンの有害性
ニコチンとは、有害性のある物質の一種で、中毒性のあるものです。
多くの喫煙者はこのニコチンの作用によって、タバコを吸うと快感を得られているのです。
タバコをやめられないのもニコチンのせいですね。
ヴェポライザーは紙巻きタバコやアイコスのようにフィルターがありません。
ですので、フィルターが無い分、ニコチンの吸収量は若干多い可能性があります。
タールの量
ヤニとも言われている物質で、タバコを燃やして吸うと煙とともに外へ放出されます。
副流煙による有害性の1番の要因です。
ヴェポライザーでは煙ではなく水蒸気を吸うので、このタールの量を極限まで抑えることが出来ます。
アイコスやグローなどの電子タバコも匂いが付かないと言われているのは、同じく加熱による煙がでないからです。
ヴェポライザーと紙巻きタバコ比較
ヴェポライザー | 紙巻きタバコ |
---|---|
水蒸気 | 煙 |
繰り返し使用 | 使い捨て |
フィルターなし | フィルターあり |
燃焼する際の煙がでないということは、身体への有害性の面ではまだ良い方だと思いますが、どっちにしろ有害物質はでています。
加熱式タバコの受動喫煙は害にならないと言われていますが、実は副流煙に関しては、詳しく分かっていないというのが現実です。
そもそも、ヴェポライザーで紙巻きタバコで吸う場合は、同じ物質を燃やして吸うか、加熱して吸うかの違いだけなので、「有害性についてはそこまで大差はない」という認識で大丈夫だと思います。
ヴェポライザーの有害性は?紙巻きタバコと徹底比較!まとめ
ヴェポライザーは加熱式タバコですが、他の加熱式タバコとも異なる点があるということがわかりました。
紙巻きタバコも水蒸気でで吸えるのはすごいですよね?
今後ますます普及しそうです。
- ヴェポライザーは紙巻きタバコと加熱式タバコの中間的存在
- 有害性や健康被害の面では放出されるタールの量程度しか変わらない
- 紙巻きタバコと比較すると、圧倒的なコスパ
有害性は多少しか変わらないかもしれませんが、コスパで言うと圧倒的にヴェポライザーの勝利です。
どうせ同じものを吸うのなら、コスパが良い方がいいですよね。
本体代で大きなコストがかかってしまいますが、タバコ代は約1/4になるので、長い目で見るとかなりお得です。
みなさんも、最新式の加熱式タバコ「ヴェポライザー」を試してみてはいかがでしょうか?