ニコチンの影響がないとして知られる電子タバコのVAPE(ベイプ)。
加熱式タバコのアイコスなどに比べると、日本ではあまりユーザー数は多くない商品ですが、一部のファンから熱烈な人気を得ています。
その理由のひとつがリキッド選びを自由にできること。
そこでこの記事ではVAPEリキッドに着目して、VAPEリキッドの賞味期限(消費期限)や正しい保管方法、安全な使用法について紹介していきます。
VAPEリキッドの賞味期限(消費期限)について
VAPEリキッドには明確な賞味期限(消費期限)が定められていません。
Amazonなどの通販サイトで商品説明の欄を熟読しても、賞味期限(消費期限)についての記載はどこにも見当たりません。(一部の商品には記載があるものもあります)
そもそも体内に取り入れるものであっても、賞味期限の記載が必要ないものに関しては、その項目が省かれています。(アイスクリームがいい例ですね)
ここで余談ですが、賞味期限とはそのものを美味しい状態で取り入れることができる期限の目安のことで、消費期限とは、その期限内に食べないと体に健康被害をもたらす期限のことを言います。
したがってVAPEリキッドの期限について語る場合は、賞味期限の方が正しい言い方となります。
その上でVAPEリキッドを美味しく取り入れるための、賞味期限について次の章で説明します。
VAPEリキッドを最後まで楽しむための賞味期限
一度開封したVAPEリキッドは、なるべく半年を目安に使い切るようにしましょう。
かといって半年を過ぎて急に風味が損なわれるわけでもないので、あくまでも個人の見解に委ねられている部分はあります。
しかしさすがに開封してから1年以上経過したVAPEリキッドは、元々の風味やフレーバーが飛んでしまっていることが多いです。
したがってVAPEリキッドの賞味期限の目安は、開封後半年から1年間と覚えておけばいいでしょう。
古いVAPEリキッドを吸うのは体に害なのか?
VAPEリキッドにはもともと消費期限が設定されていないので、古いリキッドを吸ったからといって、如実に健康被害が表れるわけではありません。
かといって開封してから1年以上経ってしまったリキッドや、開封はしていないものの購入してから数年以上経ったVAPEリキッドを使うことには抵抗がありますよね?
このような時は不安なまま試し吸いをするよりも、思い切って処分することをおすすめします。
なぜならリキッドの製造国や保管状況によっては、重篤な健康被害をもたらすことがあるかもしれないからです。
「飲食物とは違って、香りを楽しむものだから。」と侮ってはいけません。
人間の体は鼻から吸い込んだだけでも、重大な健康被害を及ぼす成分が多くあることをニュースなどでも目の当たりにしてるハズです。
VAPEリキッドを使用する際は、開封してから1年以内で使いきれる量の範囲で封を開けることをおすすめします。
自分の中で安全な消費期限を設定するということです。
VAPEリキッドの安全な保管方法について
VAPEリキッドは、直射日光を避け、なるべく暗く涼しい場所で保管することが安全な保管方法として推奨されています。
イメージとしては、焼き菓子の保管方法と一緒と思っておくとわかりやすいでしょう。
焼き菓子はチョコレートのように溶けることはないけれど、夏場の高温になるような場所には置くことを避けますよね?
VAPEリキッドも同様で外気温の影響で腐ることはありませんが、缶詰や真空パックのレトルト品のような保管方法の安全な強度がありません。
VAPEリキッドの夏場の安全な保管方法
夏場で気をつけなくてはいけないのは、強烈な湿度と温度の上昇です。
特に車のボンネットに長時間置いておくと、あっという間に正常の範囲を逸脱してしまいます。(開封済の場合なおのこと)
これはVAPEリキッドの商品説明でも書かれている注意点で、リキッドが「温度」と「光」に弱いことを表しています。
長時間高温多湿で直射日光にさらされていると、VAPEリキッドの変色や成分の変化に繋がってしまうので、夏場は温度上昇の影響を受けにくい戸棚や、場合によっては温度が下がりすぎない冷蔵庫の野菜室に保管することをおすすめします。
またリキッドを裸のまま並べておくよりも、蓋つきの入れ物にしまう保管方法も安全に美味しく楽しむ方法です。
VAPEリキッドの冬場の安全な保管方法
特に北国の寒さが厳しい場所では、冬場の保管場所にも注意する必要があり、その理由としては、液体リキッドの場合、あまりの外気温の低さによって凍ってしまうことがあるからです。
例えば寒暖の差が激しい地域だと、冬場でも食品をクール便で配達することが当たり前になっています。
温度変化による食品の劣化を防ぐためで、クール便が唯一一定の温度を保って配達できる手段だからです。
VAPEリキッドも同様に、冬場の極端な温度差を避けるためにも、暖房の影響を受けにくく外気温の寒さに晒されない場所に保管しておくことが大切です。
安全な保管方法で消費期限を伸ばせる
以上のように季節ごとに安全な保管方法を意識することで、自分の中の消費期限のルールを延ばすことができます。
前の章でVAPEリキッドには明確な消費期限がないとお伝えしましたが、温度変化に左右されないような保管方法を実施して、さらに開封済みのリキッドの蓋をしっかりと閉じ衛生的に管理することで、美味しくリキッドを楽しむ期限を延ばすことができます。(炭酸水も几帳面に保管すれば、飲みかけでも次の日も美味しく飲むことができますよね?)
正しい保管方法をして初めて、自分なりの消費期限のルールが定まるというわけです。
VAPEリキッドに含まれている成分について
VAPEリキッドに含まれている主成分は、プロピレングリコール(以下PG)とベジタブルグリセリン(以下VG)です。
このグリセリンとは、油脂の加水分解によってできた無色透明で粘り気のある液体です。
水やエタノールに溶ける成分で、医薬品や化粧料などに多く使われていて、添加物として保存性を高めるために使われていることも多いため、一定以上の耐久性や保存性がありますが、過度な直射日光や高温には弱い性質があります。
またアルコール成分が含まれているため、可燃物質であることにも注意が必要です。
したがってVAPEリキッドの主成分から見ても、どのような環境下においても耐久性がある成分ではないことが分かります。
明確な賞味期限のないVAPEリキッドの正しい保管方法まとめ
- VAPEリキッドには明確な賞味期限はありませんが、開封後は半年~1年の間で使い切ることを目安としましょう
- VAPEリキッドは、高温多湿直射日光を避けて涼しい場所に保管することが安全な保管方法です
- VAPEリキッドの主成分はグリセリンです。グリセリンの特性を理解して正しく保管することで、品質保持期間を延ばすことができます
この記事では、VAPEリキッドの主成分から安全な賞味期限の認識と保管方法について紹介してきましたが、大切な要点は上記の3つとなります!
VAPE公式ブランドとして販売されているリキッドもあれば、純正以外でもメンソールやフルーツ、スイーツ系など豊富な種類の中から選ぶことができます。
価格もピンキリですが、純正品だと20mlで1,400円前後が平均価格となっています。
また様々なフレーバーを自分でブレンドして使うのも、電子タバコの楽しみ方の一つでもありますが、どのフレーバーを選んでいいか安全面で不安がある人は、まずは国産品を基準に選ぶといいでしょう。
まずは「日本製」から味のバリエーションを楽しんでみるのもアリだと思うので、上記の注意点を踏まえながら、様々なフレーバーのリキッドを試してみてはいかがでしょうか?