タバコとお酒は一体どっちが身体に有害なのでしょうか?
禁酒と禁煙を行う事で健康になれるのか?についてまとめています。
タバコもお酒もどちらも依存性があり有害ではありますが、より悪いのはどちらで、辞める事が出来た時にどのような変化があり何を感じるのか?
タバコとお酒が与える影響と、身体に与える影響について見ていきましょう。
目次からササッとチェック
タバコとお酒の有害性

タバコとお酒の身体に与える害について考えていきましょう。
どちらも体内のあらゆる臓器のガンに関与しますが、一体どんな風に体に影響を与えているのか?見ていきましょう。
タバコが与える影響
タバコの有害性については誰もがご存知の通り、肺に最も影響がありますよね?
しかしながら、ガンだけでなく狭心症や心筋梗塞など心臓に与える影響や、脳卒中や循環器の病気など、血液に関する重要な器官に大きな影響があります。
体内だけでなく、周囲への影響もある事から近年では受動喫煙防止条例が制定されて以前より厳しくなりました。
タバコには発がん性物質が約70種類も含まれ、1回吸引すると肺に到着して、血液を通り全身の臓器へと行き渡ります。
臓器系だけでなくDNAも傷つけてしまうので、タバコの有害性は思っているよりもずっと大きな負担となっているんです。
お酒が与える影響
お酒に関しても飲みすぎは身体への影響は小さいとは言えませんよね?
今となっては酔っ払いなんて珍しくありませんが、冷静に考えればヘロヘロになって意識朦朧としている状態になるってとても怖くないですか?
お酒を飲むとまずは胃から吸収され、アルコールが血液を通り全身に行き渡り、そのまま脳へ届くと神経細胞に働きかけて、脳を麻痺させる状態が「お酒に酔う」という状態です。
お酒は肝臓で分解されますが、その時点で有害物質であるアセトアルデヒドが発生し、体内に悪影響を与えます。
アルコールは脳細胞の破壊を加速したり、飲みすぎなどによってアセトアルデヒドがうまく処理できずにいると「急性アルコール中毒」になるんです。
どちらも依存症になる
お酒はアルコール依存症になるし、タバコはニコチン依存症になります。
しかし、お酒とタバコってとっても相性が良く、お酒を飲んでいるとタバコを吸いたくなってしまうんですよね。
この両立が最も身体に悪く、アルコールを摂取しながら喫煙を行うと、体内のタール吸収率が大幅に増加してガンのリスクを高める事になってしまいます。
そのような習慣をつけてしまうと、若い人でも「加齢臭」が発生するんです!実は加齢臭はアセトアルデヒドが原因なんですね。
どちらかというとタバコの方が有害

お酒とタバコの有害性についてご紹介しましたが、どちらも摂取しすぎは身体に大きな影響を及ぼします。
しかし、どちらかというと少量でも避けるべきはタバコだと言われているんです。
ではその理由と、安全に楽しむにはどうすべきかを考えていきましょう。
少量のアルコールは良い
少量のアルコールは身体に良いって聞いたことありませんか?
1981年にイギリスの博士が発表した疫学調査があり、その調査結果には興味深い事が書かれています。
毎日適量の飲酒をする人は一切お酒を飲まない・時々飲む程度の人と比較した場合、心筋梗塞などの疾患による死亡率が低い傾向にあるというのです。
もちろん大量に飲酒する人や、特別に身体の免疫が強い人もいるので、誰しもが適用される訳ではありません。
お酒はリラックス効果が高い
「ほろ酔い」って言葉がありますが、ほろ酔い状態になれば食欲や性欲などの本能をつかさどる脳の働きが活発化し、身体に生命力が溢れます。
気分の高揚感やリラックス感を感じられると言われているんです。
ビールの原料に含まれているホップにはリラックスに有効なアロマ効果があり、ストレス解消の為に、スローペースでのんびりお酒を嗜むのはとても良いと言われています。
ストレス発散も大切である
だからといって、お酒を飲まない喫煙者も少なくありませんよね?
近年では女性の喫煙者も多くなっていて、健康を理由にタバコを辞めてお酒を飲むというやり方は推奨できません。
タバコも適度に楽しむ事で、リラックス効果があり気分を落ち着かせてくれます。
もちろん有害である事には違いはありませんが、それを気にして我慢してストレスを溜める事も良い事ではありません。
高齢者でも元気な喫煙者は多く、しっかりとした生活習慣で正しい食事、適切な睡眠など、しっかりとした生活リズムを心掛けましょう。
禁煙・禁酒で健康になる?

禁煙と禁酒をすれば健康になれるのか?それは誰しもが周知の事です。
しかし、身体以外に環境にも大きな影響がある事を知ってく事はとても大切な事なのかもしれません。
禁煙するとどうなるの?
禁煙をすると目に見えて変化が起きると言われています。
それは、お肌が良くなったりご飯が美味しく感じられる事など、日々の生活で非喫煙者にとっては当然の事ですが、喫煙者にとってそれは大きく感じる事のできる変化です。
タバコの習慣がついていて、体内の肺環境などが再生されるまで、最低3年かかると言われています。
時間はかかりますが、食事の美味しさや空気の美しさなど、本来の自然の味を感じられるのは、とても気持ちの良い事です。
禁煙が成功した人は後から常に病気の不安を無意識に抱えていた事に気付くと言われています。
禁酒するとどうなるの?
飲酒に関しては厳密な安全量が存在しませんが、日常的な摂取量で大きな差が生じます。
まず禁酒するメリットは太りにくくなる事、お酒は悪い物と非常に相性が良いのが問題なんです。
禁酒する事で塩分の多い物や脂っこい物などを抑える事ができ、肥満だけでなく病気のリスクを低減する事ができます。
また、お酒の費用やお肌の調子なども改善しますが、断酒成功者は、最も時間の有用性に気付く事が多いようです。
飲みの席ではいつもより多めの飲酒をして酔っ払ってしまっていて何も覚えていないという事のもったいなさに気付くという訳ですね。
両方辞める事に損は無い
禁煙・禁酒を成功させる事は、何もデメリットなんて存在しません。
もちろん、ストレス発散には意味のある場合もありますが、日常的に行うべきではないですからね。
タバコとお酒どちらも適量に留められていて、健康が気になれば止める事のできる人であればまだ良いかもしれません。
しかし、依存している程摂取している場合は、やはり辞めるという選択が最もメリットが多いと言えます。
どちらにしても辞める事に成功した人は、人との時間の大切さや心のゆとりを実感する人が多く、自分だけでなく周囲にも良い影響を与えているのです。
偉人に学ぶタバコとお酒の雑学
偉人である福沢諭吉はタバコもお酒も好んで楽しんでいました。
伝記によると福沢諭吉は健康の為にタバコを辞める代わりとして沢山のお酒を飲むようにしたんです。
しかし、そのような無理は続かず、今度はタバコが吸いたくなってしまい、結局ヘビースモーカーの大酒飲みになってしまいました。
健康業界では「煙草は辞めるべきで、お酒はほどほどに」という認識が常識だと言われています。
何事も適度に、始めるのは簡単辞めるのは困難というのは、自分だけではありません。
タバコとお酒どっちが有害?禁煙・禁酒で身体はどうなる?まとめ
- お酒とタバコではタバコの方が身体への害が大きい
- どちらも摂取しすぎは危険である
- お酒は身体に悪い物と相性が良い
- 両方を辞める事のメリットは多い
- 時にはどちらもリラックスには一役買っている
タバコとお酒の身体に与える影響と、禁煙と禁酒をすれば健康になれるのか?についてご紹介しました。
どちらも身体に与える影響は小さな物ではありませんが、ストレスの多い現代の社会では、避けられない場合もあるのです。
適切な量やきちんとした生活習慣を心がける為にも、タバコとお酒の害について知っておく事はとても有用なのではないでしょうか?
辞めるに越した事は無いですが、個々の人により良い生活ができるよう応援しています。
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